乗客数は日本随一? 京都市バス、1日3万5000人が利用する系統とは 混雑対策どうする

乗客数が多くても「儲かる」系統とは限らない

 京都市営バスで最大の乗車人員を誇る205号系統ですが、最も「儲かる」系統というわけではありません。100円の収入を得るために何円の費用がかかるかを示す「営業係数」は76で、京都市営バス全83系統のうちでは10位です。では、最も営業係数が低い(低いほど収支が良い)の路線はどこでしょうか。

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京都駅と銀閣寺のあいだを結ぶ100号系統(画像:photolibrary)。

 それは、清水寺などの観光地が多い東山通を経由し、京都駅と銀閣寺を結ぶ100号系統です。2016年度における1日あたりの乗車人員は8195人ですが、営業係数は51となっています。

 この理由について京都市交通局は、「100号系統はほぼ観光に特化した路線です。1本のバスに多くのお客様が観光地で入れ替わってご乗車になるうえ、運行は昼間のみ(平日は17時台、土休日は18時台が最終)ですので、運行の効率面で収支の数値がよくなるのでしょう」と話します。運行距離が銀閣寺方面行きで7.6km、京都駅方面行きで7.9kmと比較的短いことも、運行にかかるコストが抑えられるため、「効率のよさ」に影響しているといえます。

 京都市営バスは一部区間を除いて大人230円の均一運賃であるため、乗客が入れ替われば入れ替わるほど収入が増えます。22.5kmという長距離を走る205系統が営業係数79というのは、比較的こまめに乗客が入れ替わっていると見ることもできるのです。ちなみに、京都市営バスでは205号、206号系統を含め10km以上の距離を走る循環系統が8つありますが、うち7系統が1日あたり乗車人員1万人以上、営業係数59~77です。

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コメント

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7件のコメント

  1. 異常過ぎる。交通渋滞も凄いし、事故も少なくない。待っても乗れないので歩く。

  2. 市バスの混雑対策はまだまだ。
    本気なら長尺ワンステップ(今のノンステ比で10~20人増える)や連節バスやら。
    そこまではしない。
    まぁめんどくさいんだろうけど。

  3. 均一料金で清水寺に行くに降車バス停で運賃を徴収する係りを配置して中ドアから降ろしてたかな
    今は同じノンステでもエンジンを小型にすることでリヤオーバーハングを切り詰めて全長同じくホイルベースの長い物が主流で床面積は広くはなってるけど駆動系の凹凸は今後の課題かな?
    今や製造メーカーも激減して、とうとう自分の町に走ってた富士重工のFUSOも西日本車体の日野車も消えてしまいました。

  4. 均一料金なら前乗り先払いで、ICカード割引も有効。
    ごく当たり前の施策を積み上げて混雑、遅延を防止しましょう。

  5. 205のルートは地下鉄を掘ってもいいくらい。
    京阪は中之島線を作るくらいなら、京都~七条を掘ったり出町柳~金閣寺道を掘ったほうがよほど儲かったのではないか
    中之島から九条に伸ばすくらいなら今からだってやってほしい

  6. 道路拡幅も無理だし地下鉄やLRT、BRT化も無理だと思う。運転間隔を短くする高頻度運行という手段しかないとは思うが、それよりも何よりも運転士不足の解決をまずはしないと。

    均一系統の先払い・前乗り式も普及させるのも重要。調整系統との識別をしっかりわかるようにしていただきたい。

  7. 後部ドアのインターホンは止めた方がいい。
    今まで事故は無かったのか?