戦車砲撃ちまくり! 西側(+α)8か国が争う「戦車の競技会」とは?

各国さまざまの戦車が集う貴重な機会に世界も注目

 グラーフェンヴェーア演習場は、総面積223平方キロメートルもあり、飛行場もあわせ持つ広大な演習場です。このなかを、各国各部隊が、ご自慢の戦車を駆って、競技に挑んでいきます。いくらNATOというつながりがあると言っても、これだけの戦車が一堂に会する機会はそうそうなく、世界中から多くのメディアが詰めかけました。ヨーロッパは当然ながら、筆者(菊池雅之:軍事フォトジャーナリスト)のほかに、韓国人や台湾人のジャーナリストもおり、アジアでの関心も高いようです。

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射撃するアメリカ陸軍第1歩兵師団第2旅団装甲戦闘旅団より参加の「M1A2SEP」(菊池雅之撮影)。

 メインとなるのが実弾射撃をともなう「攻撃任務」「防御任務」、そして決められたコースを走行しタイムを競う「操縦」といった競技です。このほか、「第1線救護」「拳銃射撃」「障害物リレー」など、戦車兵が戦車を降りて行うものもあります。種目は全部で12種類。この合計点で最終的に優勝部隊を決めます。

 訓練では、敵に見つからないように、車体に草木で擬装を施し、森のなかを移動するのが基本です。しかし、そこは競技会。みな国旗を翻し、精一杯のアピール。アメリカのM1は、白い星マークを車体に描き、まるで第2次世界大戦当時のような姿にしていました。

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