戦車砲撃ちまくり! 西側(+α)8か国が争う「戦車の競技会」とは?

来年はさらに規模拡大、さらなる注目のイベントへ

 最後の種目が終了し、採点中の時間を使って、「フレンドシップ・シュート(友情射撃)」というエキシビションが行われます。これまで競い合ってきた各国が、今度は一緒にチームを組んで、射撃をしていくのです。もともとの目的は、残弾処理でしたが、参加国間の親睦を深めるために行われるようになり、目玉となりました。予備として控え置いていた弾もすべて射撃するので、とにかくものすごい数を射撃します。迫力ある姿を一目見ようと、今年は関係者の家族のほか、一般招待者の姿も多数ありました。

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各国の戦車がズラリとならんで実弾をバンバン撃ちまくる。「ストロング・ヨーロッパ・タンク・チャレンジ」ではおなじみの光景(菊池雅之撮影)。

 こうして、予定通りすべての競技が終了しました。採点の結果、見事優勝を収めたのは、ドイツでした。射撃点数は平均的でしたが、障害物リレーでの優勝など、そのほかの競技の成績が良かったのが大きかったようです。そして、第2位はスウェーデン、第3位はオーストリアとなりました。この3カ国とも、すべてドイツの「レオパルド2」を使用しています(スウェーデンのStrv.122はレオパルド2の改良型)。ということは、ドイツの戦車技術が高い、という証明となったとも言えますね。

 今回はオブザーバーとして、ギリシャとカナダが呼ばれていました。次回から参加する予定だそうです。やはり自分たちのレベルが世界的に見てどの程度にあるのか、試してみたいようです。両国とも主力戦車として「レオパルド2」を使っています。次回の優勝も「レオパルド2」使用国となるのでしょうか。これは非常に楽しみです。

【了】

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