戦車砲撃ちまくり! 西側(+α)8か国が争う「戦車の競技会」とは?
戦車を降りて争う競技も
いくつかの種目をピックアップしていきましょう。
「攻撃任務」における射撃は、まず4両がスタートラインに並びます。そしてそのまま前進。最初に現れた敵戦車に対して、走りながら撃つ、「行進間射撃」を実施します。次に停車した状態で射撃。さらに前進しながら射撃。最後は車載機関銃で敵兵を撃つ、という流れです。これを各国が順番に実施していきます。
戦車兵による「障害物リレー」は非常にユニークでした。同じ部隊で4名ずつ走り、タイムを競います。4名全員が約100m走りきると、次の4名がスタートと言う手順で、4回計16名が走ります。ユニークというのはバトン代わりとなるものが戦車兵らしかったことです。最初の走者は、戦車砲の模擬弾と弾薬箱、第2走者が転輪、第3走者が履帯、アンカーがワイヤーと、かなりの重量物を運ばなくてはなりません。転倒する兵士もいましたが、4名が一緒にゴールしないといけないので、仲間は見捨てず、応援します。スウェーデンチームは、なんと転倒した際、履帯を太ももにぶつけてしまい、かなり痛そうでした。この障害物リレーで第1位に輝いたのはドイツ、2位はイギリス、第3位はオーストリアでした。
こうして最終日の8日まで、12種類の種目で争われました。
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