九州「大都市のローカル線」が廃止された理由 沿線人口は多いはずなのに(写真51枚)

【地図】福岡の郊外に伸びる勝田線のルート

Large 180724 katsutasen 04

拡大画像

勝田線のルート(赤)。福岡市の中心部とその郊外を結んでいた(国土地理院の地図を加工)。

この画像の記事を読む

この記事の画像をもっと見る(51枚)

Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

8件のコメント

  1. 住民運動とかはなかったのかな?

  2. 既に、天神直行の西鉄バスの牙城が築かれていたというのもあるのではないだろうか。

  3. 経営的な事情でやむを得ず廃止になったとしても復活できる仕組みを考える時期。
    JRでも西鉄でも福岡市地下鉄でもいいから旅客鉄道として再開できればいいのに。

  4. 国鉄の赤字が理由ではないでしょ?
    単に乗客の伸びが期待できなかったから廃線になっただけ。
    仮に延命していたとしても、問題の先送りに過ぎない。

  5. まだ、こういうこと言ってるよ!
    勝田線は全く使えない鉄道でした。
    そもそも吉塚に向かっているので住民の指向性とは
    全然違う方向につながっているのです。
    利用者は県庁にそんなに行く用事があるのですか(笑)?
    バスを見てください!ほとんどが天神に向かいます。
    そうです、住民は天神への指向性が高いのです。
    博多駅は企業の支店が集積しています。
    そういうところで働く人たちは転勤族です。
    彼らは会社の寮から通勤します。
    大手企業の転勤族の寮や借り上げ社宅が志免や宇美につくられましたか?
    糟屋郡はどんなところ?ときかれると
    福岡インターに近いので物流関係の大規模な倉庫が多いところ、
    それゆえ大型のトラックの交通量が多いところ、
    福岡市に近いので郊外型のマンションや一戸建ての大規模ニュータウン開発が進んだところ
    で何かあるたびに渋滞が頻繁に起きるエリア、
    いわゆるベッドタウン、衛星都市だと
    と答えます。

    現在の宇美駅も使いにくい場所にありますので利用者もなかなか増えません。
    筑前勝田駅跡に住宅は増えましたがとてもとても鉄道を利用するユーザーではありません。
    マイカー族ですから。
    御手洗駅付近など倉庫ばかり立ち並んでいますよ・・・

    わたしは以前から地下鉄の福岡空港駅から1駅延長して
    志免町の中心部まで持ってくればかなり効果はあると思っていました。
    ただ、志免炭鉱の坑道がどのように走っているのかが分からないので
    地価は掘れない可能性もあります。
    最近、地下鉄を長者原駅まで延伸して筑豊から空港直結させろという案があることを知りました。
    なかなか良いアイデアですが、長者原駅付近に分岐する土地があるのかな?とか
    これをやったら志免町にはもう二度と鉄道は来ないなと思いました。

    なお、この記事の
    バスが博多駅へは間違いで天神に向かいます
    筑前参宮鉄道(西鉄)が買収されたのは
    志免炭鉱が海軍(国家)の炭鉱だったからです
    戦後は海軍炭鉱は国鉄炭鉱として経営されて国鉄炭鉱として閉山しました。

  6. 甘木線も福岡から近いところを走るローカル線で勝田線と似たような状態でしたが、甘木鉄道に転換されて大増発して小郡駅を西鉄小郡駅の近くに移転するなど努力して乗客を4倍に増やしました。鉄道で残して良かったケースですね。

  7. これが太宰府まで延伸され,西鉄太宰府駅と共用化されると,今,非常に便利だと思うんだが?

  8. 勝田線は運行本数が少ないまま廃止された例でしたが、
    名鉄や西鉄には、沿線人口も十分あり、頻発運転もされていたのに、廃止されてしまった路線があります。そちらにも問題意識を持って取材していただけるとより発展性があるかも。