2018年の鉄道を振り返る 新型特急デビューや地下鉄民営化(写真16枚)

2018年は、小田急が複々線化による抜本的な混雑緩和を図ったほか、新型特急ロマンスカー「GSE」も導入。関西では東京に次ぐ地下鉄の民営化がありました。一方でJR北海道の経営問題や災害、セキュリティなど課題も目立つ年でした。

車内での「不測の事態」どう対応する

 鉄道の将来を考えさせられるニュースも、いくつかありました。

 地方ローカル線は今後も存続できるのでしょうか。JR北海道の経営再建について、国土交通省や北海道、沿線自治体などが話し合う6者協議が4月から始まりました。JR北海道は国と自治体から支援がない場合、全路線の半分近い区間を廃止せざるを得ないとして、北海道の鉄路存続に向けた議論が風雲急を告げることになりました。協議は現在も難航しており、予断を許さない状況です。

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厳しい経営が続くJR北海道。写真の宗谷本線などは国や自治体の支援がなければ廃止される可能性がある(2017年10月、草町義和撮影)。

 鉄道の安全を確保するためには何が必要なのでしょうか。6月9日に新横浜~小田原間を走行中の東海道新幹線「のぞみ265号」の車内で、刃物を持った男が乗客を切りつけ、3人が死傷しました。2015年の新幹線放火事件に続く乗客死傷事件の発生に、新幹線でも手荷物検査を行ったほうがいいのではないかという議論もされるなど、誰もが安全に安心して使える公共交通のあり方が改めて問われる事件となりました。

 そして2018年も、災害が日本列島を相次いで襲いました。いずれも広域に大きな被害をもたらし、鉄道にも深刻な影響を与えています。

 6月18日朝7時58分に大阪府北部で発生した最大震度6弱の地震は、大都市の朝ラッシュ時間帯を直撃しました。関西圏の鉄道が長時間運転を見合わせ、出社難民と帰宅難民が多数発生しています。JR西日本の一部路線は終日運転を見合わせ、設備点検と復旧に時間を要した大阪モノレールは6月22日まで運転を見合わるなど影響が広がりました。

 続いて発生したのが、西日本を中心に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」です。岐阜から鹿児島まで広い範囲で土砂崩れや橋りょうの流出など鉄道施設が被災。いまもなおJR西日本の芸備線の一部区間とJR九州の原田線(筑豊本線)が復旧していません。

 JR西日本の呉線は土砂崩れで3か月以上運行できなくなり、呉から広島への通勤通学輸送が大混乱に陥って、代替交通機関として臨時の高速バスやフェリーが運行されるという事態も発生しました。

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