旧陸軍戦車、終戦後はどうなった? 本土決戦用の九五式と九七式戦車、その後の奉公先

1945年の太平洋戦争終結時、日本国内には本土決戦に備え、かなりの数の戦車が残されていました。その一部は、軍が解体されたのち、兵器としては無力化されつつもさまざまな形で活用されたといいます。

北の大地で最後のご奉公

 ちなみに北海道においては、その後も九五式軽戦車の車体を流用した、民生用車両が使われ続けていました。例えば1954(昭和29)年には、北海道中央バス(北海道小樽市)の石狩線(石狩~花畔間)において、積雪にともなってバスが走れなくなった場合、代わりに馬(ば)そりを改造し客車に仕立てた雪上バス「バチバス」を製作し、九五式軽戦車の車体を改造した牽引車で引っ張る形で、冬季の住民の交通手段として提供していました。

 これ以外にも北海道中央バスは、車体前面に排土板を取り付け除雪車として使用するなどしており、九五式軽戦車改造の車体以外にも、九七式中戦車や一式中戦車などを改造し、1960(昭和35)年ごろまで使用していた記録が残っています。

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警視庁の工作車の原型である旧日本陸軍の九五式軽戦車(画像:月刊PANZER編集部)。

 このように、意外に思われるかもしれませんが、旧軍戦車は戦後の一時期、民生用でも使われ続けていたのです。

【了】

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