黄色いクルマ、意外と売れている? メーカーが車種のイメージカラーにする背景
基本は「黄色らしい黄色」 多様化するか?
実際、自動車メーカーにとって黄色は、スポーツカーと密接に関係しているケースがあるようです。ランボルギーニ「カウンタック」や「ミウラ」といった、いわゆるスーパーカーでも、黄色が前面に打ち出されていました。
スズキによると、「スイフトスポーツ」の黄色「チャンピオンイエロー」は、同社におけるモータースポーツのイメージカラーとして使用してきた色で、いまでは「スイフトスポーツ」の専用色とのこと。ホンダでも、たとえば軽オープンスポーツカー「S660」の黄色は、かつての「ビート」のように、同社の軽オープンスポーツカーを象徴する色として設定しているものだといいます。
ひとえに黄色といっても様々なタイプがありますが、「スイフトスポーツ」や「S660」の黄色は、文字通りの真っ黄色です。BASFジャパンも、「ボディーカラーとしての黄色の基本は『黄色らしい黄色』です。たとえばメタリックでも、陰影を強調するような感じではなく、色味がはっきり見えるトーンや材料の使い方が中心になります」と話します。
とはいえ今後、黄色の幅は広がっていくとBASFジャパンは見ています。電気自動車など環境に配慮したクルマが増加していくなかで、少し緑を帯びた黄色(レモン色など)や、明るめで軽い印象の黄色などで、「スポーティー+近未来感」をイメージした表現が出でてくると予測しているそうです。
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