新幹線のいい席&便利な席 大荷物・子連れ・車内販売で有利な席は? ゆったり普通車も

同じグレードでも設備が違う

 乳幼児連れの場合は、旅行中でも授乳やおむつ替えなどをしなくてはならない場合があります。そんなときに利用できるのが多目的室です。

 多目的室は、東海道・山陽新幹線のN700系は11号車、東北・上越・北陸新幹線のE5系・H5系は5号車、E7系・W7系は7号車にあります。乗務員に申し出ることで使用できます。

 乳幼児を連れての旅行の際はこの多目的室周辺の席を予約すれば安心感もひとしおといったところ。特にE5系・H5系であれば、6号車1番A~C席は荷物置き場にも近くおすすめです。

 東北新幹線「はやぶさ」「こまち」は、盛岡駅で編成の分割・併合を行います。つまり、東京~盛岡間の利用であればどちらの列車に乗っても構わないわけです。「はやぶさ」はE5系・H5系、「こまち」はE6系が使われますが、E5系・H5系のシートピッチ(座席の前後間隔)は1040mm、E6系は980mmです。60mmの差は着座すると体感できるほどに大きく、手荷物次第では、E6系はやや窮屈に感じるかもしれません。

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E5系・E6系による盛岡行き「はやぶさ103号」。このように同じ行先の列車でも設備の異なる車両が使われることも(児山 計撮影)。

 一方、E6系の座席はE5系・H5系に比べて15mmほど幅が広く、横4列なので必ず窓側か通路側の座席になります。どちらにもそれなりに利点があり迷うところですが、たとえば車窓を楽しみたいというのであれば窓が近くなるE6系、お土産などを抱えて疲れて帰るときは少し足を伸ばせるE5系・H5系といった選び方ができます。

 また、山陽新幹線では「のぞみ」と、「みずほ」「さくら」で使う車両が異なります。「みずほ」「さくら」に使われるN700系7000・8000番台の指定席は、グリーン車並みの横幅を持った横4列のゆったりとしたシートが使われています。もし旅程が山陽新幹線内で完結するならば、「のぞみ」と所要時間が変わらない「みずほ」の指定席を狙ってみても良いかもしれません。

 同じ普通車でもこのように車両形式が異なると設備も異なります。目的に合った席を選べばより快適に旅行が楽しめます。

【写真】グリーン車並みの「ゆったり普通車」

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