クルマから戦闘機まで 三菱プレシジョンのシミュレーター リアルなCG数々のシナリオ
「鉄道技術展」では三菱プレシジョンが出展。自動車教習所から航空自衛隊の戦闘機まで、おもに訓練用のシミュレーターを製造しています。リアルなCGを駆使し、想定される様々なシチュエーションが搭載されています。
シミュレーターも運転者を見ている?
乗りもののシミュレーターというと、フロントガラスの向こうの景色が動くだけだと思われがちです。しかし三菱プレシジョンは、たとえばブレーキをかけた際の車体の揺れなど、体感のリアルさも追及しています。これにより、乗り心地を意識した運転操作などを、身をもって習得することが可能です。
ブースの一角にあったシミュレーターには、運転席の上にカメラが設置されていました。カメラは、運転者の視線を感知するといいます。
鉄道車両の運転訓練時は、指導員と実習生が1組になります。指導員は、実習生の所作や指差喚呼など見極める点が多く、規定通りにできているかをすべて確認するのは大変です。そこでシミュレーターが、実習生の目の動きを感知することで、たとえば決められた地点で信号機の目視が正しく行われていたかなどをチェックします。指導員の負担軽減に寄与するとともに、チェックの記録をもとに実習生を評価できます。また、振り返り支援システムにより、教習結果を映像で客観的に確認できるそうです。
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