「新幹線の父」十河信二を知っているか なぜか四国伊予西条にいる0系そこにあるドラマ

愛媛県伊予西条市は、東海道新幹線計画を推進した第4代国鉄総裁、十河信二ゆかりの地です。十河信二の記念館と、彼の蔵書を収蔵した西条図書館を訪ねました。新幹線計画に関する貴重な資料がありました。

十河信二はどんな人? 鉄道院総裁から声がかかる

 十河信二の生涯を簡単に振り返ります。出身地は西条市の隣、現在の愛媛県新居浜市です。愛媛県尋常中学校東予分校(現・西条高校)を卒業後に上京し、正則英語学校(現・正則学園高等学校)に入学。その後、第一高等学校(現・東京大学教養部)に進学し、東京帝国大学法科大学政治学科(現・東京大学法学部および東京大学大学院法学政治学研究科)に進みます。しかし、農家の出身だった十河は、卒業後は故郷の農業を盛り立てたいと農商務省を志願しました。

 ところが縁あって、当時の鉄道院総裁の後藤新平にスカウトされ、鉄道院に就職しました。この時、25歳。国鉄との関わりが始まります。

 十河は鉄道院総裁の後藤新平、技術幹部である島 安次郎の影響を受けます。鉄道の輸送力を改善するために、狭軌(線路幅が1435mm未満のもの)の鉄道を標準軌(線路幅が1435mmのもの)に改造すべきだと。しかしこの議論は政治的な意味合いで採用されませんでした。一方、十河は上京した西条出身者のために学生寮を作るなどの活動もしていました。故郷を盛り立てたいという思いは変わらず、自分の代わりに故郷に貢献する人材を応援しようと思ったのかもしれません。

【写真】もうひとつの0系新幹線

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