「新幹線の父」十河信二を知っているか なぜか四国伊予西条にいる0系そこにあるドラマ

愛媛県伊予西条市は、東海道新幹線計画を推進した第4代国鉄総裁、十河信二ゆかりの地です。十河信二の記念館と、彼の蔵書を収蔵した西条図書館を訪ねました。新幹線計画に関する貴重な資料がありました。

国会を欺いてまで広軌鉄道を敷設 それは新幹線

 まずは島の息子、秀雄を国鉄に呼び戻します。秀雄は桜木町事件当時に国鉄車両局長でしたが、事件後に国鉄を引責辞任し、住友金属工業の取締役を務めていました。その秀雄に「広軌鉄道に賭けた父親の敵討ちをしよう」と説得しました。十河の右腕として技師長に起用された秀雄は、副総裁待遇として指導力を発揮します。

 技術と現場は島、政府との交渉や資金調達は十河が担当しました。十河はさっそく鳩山総理に直談判し、広軌鉄道の調査費初年度分として100億円を獲得します。十河信二と島 秀雄が「新幹線の父」と慕われる所以がここにあります。

 この後、広軌鉄道の敷設に対する十河の活躍は破天荒そのものです。島が見積もった建設費用は5年間で約3000億円。しかしこのままでは国会で承認されないと考えて、なんと、1972億円の予算と説明し、国会の承認を得ます。予算さえ通せばこっちのもの、あとはなんとでも見繕ってやろう、と腹をくくったわけです。いわば国会を騙した。それは「国民のため、日本のため、広軌鉄道・新幹線は絶対に必要だ」という信念があるからでした。

【写真】もうひとつの0系新幹線

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