「新幹線の父」十河信二を知っているか なぜか四国伊予西条にいる0系そこにあるドラマ

愛媛県伊予西条市は、東海道新幹線計画を推進した第4代国鉄総裁、十河信二ゆかりの地です。十河信二の記念館と、彼の蔵書を収蔵した西条図書館を訪ねました。新幹線計画に関する貴重な資料がありました。

新幹線建設の貴重な資料が図書館に保管されている

 しばらくして、「もう一度話し合おう」と運輸大臣であった三木武夫に東京駅ステーションホテルに呼び出され、行ってみるとそこには記者会見場が作られており、テレビやラジオのセットが整っていたとのこと。だまし討ちのような状況を見て、病み上がりの十河はどう考えたでしょうか。不祥事続きの国鉄の人事は世間から注目されています。十河が最有力候補と漏れ伝わっていることでしょう。国民から期待されたという重みを感じ、「やらない」とは言えません。「線路を枕に……」は、三木武吉へ伝えた返事ではなく、就任会見で述べた言葉です。しかしその直前、鳩山総理に「新幹線を作るならやる」という約束を取り付けていたとも書かれています。

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西条図書館の外観(2019年11月、杉山淳一撮影)。

 十河の遺品はこれだけではありません。会議室、倉庫にもたくさんあります。たとえば国鉄時代のポスター、チラシ、開通記念品などは書庫に置けず、展覧会を開かないことには展示できないほど。なによりも目を見張る資料は、新幹線建設に関する会議資料、議事録です。車両、工法、予算などを報告するために作られた資料で、これを見れば、新幹線が政府や国鉄のなかでどのように検討されたか、その推移がわかります。

 これらの資料も含めて、膨大な鉄道資料は東京大学の協力を得て整理され、閲覧可能になる予定です。かなり時間はかかりますが、完成すると、東海道新幹線建設の全貌、国鉄分割民営化の経緯まで明らかになると思われます。

【写真】もうひとつの0系新幹線

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