「新幹線の父」十河信二を知っているか なぜか四国伊予西条にいる0系そこにあるドラマ
国鉄の十河総裁には公式資料が多数贈呈された
十河信二記念館には、十河の経歴、実績を称える展示のほかに、十河の人柄を紹介する展示もあります。たとえば「名言集」の展示。常日頃から、怒鳴りつけるように部下に叱責していたようですが、「僕のカミナリは春の雷で、音は大きくても実害はないよ」と語っています。これが雅号の「春雷子」の由来です。
ところで、西条市にはもうひとつ、十河の足跡を学べる施設があります。西条図書館です。十河の死後、家族から蔵書や国鉄総裁時代の資料が寄贈されました。蔵書のほとんどが開架書庫にあり、誰でも手に取って読めます。鉄道分野は復刻版時刻表、日本国有鉄道百年史、大手私鉄各社の社史など、国鉄総裁職の十河に贈呈されたと思しき公式歴史資料がたくさんあります。政治家の自伝、評伝、歴史書なども貴重です。鉄道雑誌のコーナーは十河総裁時代のバックナンバーがそろっています。
さらに、貴重な図書の閲覧コーナーがあります。誰でも司書に申告すれば、鍵を開けて入室できます。ここには十河が自ら記した備忘録、回想録があります。生原稿を複写して製本しているとのこと。国鉄総裁を引退してから、思い出した順に書いていたようです。このなかに、とても興味深い記述があります。
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