「新幹線の父」十河信二を知っているか なぜか四国伊予西条にいる0系そこにあるドラマ

愛媛県伊予西条市は、東海道新幹線計画を推進した第4代国鉄総裁、十河信二ゆかりの地です。十河信二の記念館と、彼の蔵書を収蔵した西条図書館を訪ねました。新幹線計画に関する貴重な資料がありました。

一時は総理大臣も薦められた

 1923(大正12)年9月1日、関東大震災が起きると、十河は復興院に移り、役目を終えて鉄道院に戻りました。ところが復興工事に関する収賄の嫌疑で逮捕されます。結果的には無罪でしたが、十河は逮捕された時に鉄道院を辞職しました。1930(昭和5)年に十河は46歳で満州に渡り満州鉄道に入社します。満州事変の7年後、1938(昭和13)年まで勤務しました。

 1945(昭和20)年7月、十河は西条市の実力者に請われて市長に就任します。61歳。無報酬でした。これは十河が望んだことでした。無報酬と知った市民からは毎日のように魚や柑橘類などが届いたそうです。しかし、十河は1年にも満たない期間で辞職します。占領軍より「8月の終戦以前から自治体の長を務めていたものは自主的に退任せよ」と通知されたからでした。

 十河は市長退任直後、身体に障害を負った鉄道職員などを救済・援護する鉄道弘済会の会長に就任します。この時期、十河は内々に総理大臣にならないかと説得されます。しかし十河は固辞。日米関係が得意な吉田 茂を推薦しました。吉田内閣誕生のウラに十河あり。続く鳩山一郎内閣も、十河が社会党を説得して設立に導きました。

【写真】もうひとつの0系新幹線

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