「現代の長距離列車」新幹線 特急 所要42時間の貨物…見方によって意外な長距離列車も
パリ~東京間「オリエント・エクスプレス '88」ギネス認定1万km超え
2020年3月のダイヤ改正で、東日本大震災により不通となっていたJR常磐線の富岡~浪江間が復旧します。常磐線は約9年ぶりに全線で運転が再開され、現在は品川~いわき間などを結ぶ特急「ひたち」のうち3往復が、仙台駅(仙台市青葉区)まで運転区間を延長する予定です。
品川~仙台間を運行する「ひたち」は、下りが13号・19号、上りが14号・26号・30号です。距離は370kmほどで、先述の特急「にちりんシーガイア」には及びませんが、昼行の在来線特急としては長距離の部類になります。
走行距離が1000kmを超える定期旅客列車は新幹線「のぞみ」だけですが、旅客列車でなければ2000kmを超える長距離列車が運行されています。
それは、札幌貨物ターミナルと福岡貨物ターミナルを結ぶ貨物列車です。距離は往路と復路で若干異なるものの、約2100km。所要時間は福岡貨物ターミナル行きが約36時間、札幌貨物ターミナル行きが約42時間です。途中、乗務員は10回以上交代します。
世界に目を向けると、かつて「世界最長距離列車」としてギネスブックにも掲載された列車が日本を走りました。それは、1988(昭和63)年に運行されたヨーロッパの豪華列車「オリエント急行」です。フジテレビの開局30周年記念イベント「オリエント・エクスプレス '88」で実現しました。区間はパリ~東京間で、距離は船で輸送された区間を除いて約1万5494km。約40日かけて、17人が全区間を利用しました。
長距離を鉄道で移動することは少なくなりましたが、日常目にする列車が、意外な長距離を走っています。時刻表を眺めていると、思わぬ発見があるかもしれません。
【了】
Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
>寝台特急「サンライズ出雲」は夜行列車ですが、
のくだりから数行に亘って文がダブっていますよ
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
20時間以上も同じ列車で山手線に乗り続けられます。ってわっはっはご冗談を。トイレどうすんの。腰いわすわ。
それを逆手にとった企画も面白いかもね。
山手線耐久戦。
優勝者には…
スポンサーとJRの協力が必要だけど。