都内の地下鉄ターミナル なぜ大手町駅? そう離れていない東京駅に集約しなかった理由

幅の広い道路が格子状 地下鉄は大手町の方が建設しやすかった?

 この支線は後に都営三田線(6号線)として独立した路線となり、千代田線(9号線)と一体的に建設されることになります。1969(昭和44)年に千代田線、1972(昭和47)年に都営三田線が開通。そして1989(平成元)年に5番目の路線として半蔵門線が開通し、大手町駅は「ロ」の字型にそれぞれの駅が接続される地下鉄の拠点となりました。

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地下鉄東西線大手町駅の乗り換え案内。東京駅へも地下通路を歩いて移動できる(画像:写真AC)。

 もしも東西線が当初の計画のまま東京駅と接続していれば、その後の地下鉄も東京駅付近に集まってきたかもしれません。しかしその場合、地下鉄東京駅はとても使いにくい駅になっていたはずです。

 というのも地下鉄は用地の確保と、建設工事の関係上、一般的に道路下に建設されます。大手町周辺は幅の広い道路が格子状になっており、南北の路線や東西の路線を多数、建設するのに都合がよいですが、東京駅に地下鉄を集約しようとすると、東京駅の広大な地下構造物を避けた深い位置で、駅舎を支えながら工事をする必要があり、大変な難工事となったでしょう。

 また、一部の路線は丸の内口、その他の路線は八重洲口と分散してしまうと、乗り換えも不便です。東京駅に近く、ビジネスの拠点である大手町に路線が集まるようになったのは、自然の流れだったのかもしれません。

【了】

【地図】地下でターミナルを築く大手町駅と東京駅の位置関係

Writer: 枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)

東京メトロ勤務を経て2017年に独立。江東区・江戸川区を走った幻の電車「城東電気軌道」の研究や、東京の都市交通史を中心としたブログ「Rail to Utopia」を中心に活動をしている。鉄道史学会所属。

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コメント

2件のコメント

  1. どこにせよ集約しなければならないものですかね。4線以上結節させたら都市計画上の失敗だと外国の人に言われそうですが。

  2. 京葉線の東京駅が南に大きくずれている理由…
    皇居を避けて西に路線を伸ばす余地を残すため……

    つまり東西方向に走る路線を東京駅直下に通そうとすると立ち塞がるのが皇居…

    皇居のコの字にも触れていないが、全く無関係だろうか?

    丸ノ内線が八重洲線になっていたとしても、大手町のような状態が日本橋辺りにずれるだけで、後続の各線が東京駅直下を通そうとしなかったことに変わりがなさそうだが……

    筆者が元メトロ社員の肩書きを出すなら…
    尚更に、かなり消化不良な記事……