バブル期に生まれたJRの高級客車「夢空間」 20年の生涯で残したもの 内装担当は百貨店

1989年に登場以来、約20年にわたり寝台車、食堂車、ラウンジカーの3両1組で運行された高級客車「夢空間」。従来の客車とは違う、凝ったデザインや内装は、現代の豪華クルーズトレインの先駆けといえる存在でした。

「夢空間」誕生はヨーロッパの「オリエント急行」由来?

「ラウンジカー」は車掌室を除き、くつろぎとおもてなしの空間「クリスタルラウンジ スプレモ」でした。ラウンドタイプのバーカウンターとソファ、自動演奏ピアノを備え、家具や内装はおもに木製で曲線を多用したデザイン。ゴールドの装飾とガラスが、無数のライトを反射して輝き、豪華な空間でした。車両は富士重工業(現・SUBARU)製、内装は東京・銀座の老舗百貨店、松屋が担当しました。

Large 20200605 01
「夢空間北斗星」のラウンジカー(鈴木周作撮影)。

「ダイニングカー」は展望食堂車です。最後尾の展望窓のほか、側面にも同じ高さの大きな窓が採用されました。定員4人の個室と18人分のテーブル席があります。こちらもラウンジカー同様にゴールドの装飾と多数のライトを設置し、絢爛豪華できらびやかな空間を演出していました。車両は東急車輌(現・総合車両製作所横浜事業所)が製造、内装も系列の東急百貨店が担当しました。

 JR東日本が「夢空間」を企画した理由は「次世代の寝台車の方向性を提案する」ためだったといいます。1988(昭和63)年に、ヨーロッパの豪華列車「オリエント急行」をパリ発ユーラシア大陸、香港経由東京行きとして走らせるイベントがあり、実物のオリエント急行の客車がJR山陽本線と東海道本線を走行しました。その豪華な内装に触発される形で「夢空間」は誕生したそうです。

【写真】「夢空間」に影響を与えた「オリエント急行」の車内

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 端部の大型窓から機関車が丸見えになるところが面白い眺めだな

    できればクロコダイルみたくお洒落感のある機関車に牽かせてみたい列車

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス