「敵に『本気か!?』と思わせた航空作戦」3選 戦艦撃沈 片道切符で爆撃 山上へ空挺降下

後の世の人ならば結果を知っているのでなんとでも言えますが、当時は狂気の沙汰と思われても仕方ない作戦というのは古今東西、沢山あることでしょう。20世紀になるとその「本気か!?」と思わせる作戦に航空機も加わります。

「戦艦」を過去の遺物へ押しやった歴史的瞬間

 特に「プリンス・オブ・ウェールズ」は、キング・ジョージ5世級戦艦の2番艦としてこの年の1月に就役したばかりの最新鋭艦で、装甲などの防御力の面では他国の戦艦から頭ひとつ抜けているといわれていました。そのため、航空戦力の護衛がなくともマレー方面で上陸支援などを行っている日本船団の攻撃は可能と判断し出撃します。

 戦艦2隻を中核とするイギリス艦隊に日本海軍は、急きょかき集めた九六式陸上攻撃機、一式陸上攻撃機からなる航空戦力のみで攻撃し、これを壊滅させることに成功します。戦艦2隻撃沈に対して日本側の3機が未帰還という、完勝といっていい戦いでした。

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写真左端に「プリンス・オブ・ウェールズ」、その奥に「レパルス」。手前は駆逐艦「エクスプレス」ないし「エレクトラ」(画像:アメリカ海軍)。

 当初は山本五十六連合艦隊司令長官ですら、運よく「レパルス」は沈められたとしても、「プリンス・オブ・ウェールズ」は大破が精一杯だろうと予想していたそうです。それもそのはず、開戦前での研究では、航空機は戦艦の防空砲火を受けながら戦った場合、参加兵力の6割の損耗は覚悟しなければ戦果が出ないという報告もあったそうで、当時の日本海軍陸攻隊の人たちはもちろんその報告も知っている状態で、それでも決死の覚悟で戦いを挑みました。

 この戦いを指揮し、終戦間際に最後の連合艦隊司令長官となった小沢治三郎中将(当時)は、「プリンス・オブ・ウェールズ」と運命を共にしたトーマス・フィリップス東洋艦隊司令官の死を悼み「いずれ我々にも同じ運命がくる」と発言したそうです。小沢中将自身はそうなりませんでしたが、航行中を航空機に撃沈された戦艦のリストには、日本海軍の最新鋭艦だった「大和」と「武蔵」が加わることになります。

【写真】波をかすめるように飛ぶ戦闘中の一式陸攻

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