「敵に『本気か!?』と思わせた航空作戦」3選 戦艦撃沈 片道切符で爆撃 山上へ空挺降下

後の世の人ならば結果を知っているのでなんとでも言えますが、当時は狂気の沙汰と思われても仕方ない作戦というのは古今東西、沢山あることでしょう。20世紀になるとその「本気か!?」と思わせる作戦に航空機も加わります。

「山岳地帯に降下作戦なんて本気か!?」ドイツ軍ムッソリーニ奪還作戦

 1943(昭和18)年7月25日にイタリア王国(当時)首相の座から失脚し逮捕、拘束されたベニート・ムッソリーニは、同国と連合軍の交渉がまとまるまでのあいだ、幽閉されイタリア各地を転々としていました。交渉がまとまり、連合軍がムッソリーニの身柄引き渡しを要求すると、イタリア側も従う姿勢を見せ、その間いかなる敵の侵入も許さないようにと、身柄はイタリア中部の山岳地グラン・サッソの標高2112メートルにあるホテルに移されます。

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「グラン・サッソ襲撃」にて、作戦に使用されたFi156(画像:ドイツ公文書館)。

 ドイツ側にとってイタリア北部の実効支配を続けるためにも、担ぐ人物としてムッソリーニの存在は必要不可欠で、奪還を画策し、事前の諜報活動により同地のホテルにムッソリーニが幽閉されていることまでは突き止めていました。しかし、ホテルは稜線上の狭い場所に建っており、航空機での侵入は不可能でした。そこで、ドイツ空軍で空挺作戦を担当する降下猟兵を投入することを考えますが、パラシュート降下では、山の風と地形の影響で安全に降りることが困難と判断されます。

 最終的に武装親衛隊で救出作戦を任されたオットー・スコルツェニーと降下猟兵は、8機の軍用グライダーを使い、9月12日にホテルの目の前へ降下しました。ドイツ側が本気で空からの侵入で奪還を考えていると思わなかった守備部隊は全く抵抗できずに、ムッソリーニを奪われてしまいます。

 奪還後はホテルすぐそばに待機させていた、短距離でも離陸できる偵察機、Fi156を使って、ドイツまで逃げ切りました。なお、飛行機が使えない場合に備えて、付近のロープウェイも降下猟兵が占拠しており2段構えの作戦になっていました。

 世にいう「グラン・サッソ襲撃」のあらましです。

【了】

【写真】波をかすめるように飛ぶ戦闘中の一式陸攻

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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