災害派遣に「オスプレイ」は使えるの? 「お値段以上」になるかもしれない使い方とは?

陸上自衛隊のV-22「オスプレイ」が千葉県の木更津駐屯地に到着しました。離島防衛のイメージが強い「オスプレイ」ですが、今後は災害派遣にも使われます。既存の救難機やヘリコプターなどと比べ、どのような利点があるのでしょう。

飛行機並みの高高度性能を有する「オスプレイ」

 2010(平成22)年6月、アフガニスタンで大型の輸送ヘリコプターが高地に不時着した際には、32名の乗員を救出するためにアメリカ軍所属のV-22「オスプレイ」2機が高度約4500mを飛行し、山脈を越えて最短距離で救出に向かい、片道約640km以上の行程をわずか4時間で往復しています。

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陸上自衛隊のV-22「オスプレイ」。これまでの陸自ヘリコプターとは異なるグレー主体の迷彩塗装が特徴(2020年7月、武若雅哉撮影)。

 こうした高地での救助活動の例として、日本では2014(平成26)年9月27日に起きた御嶽山の噴火が挙げられます。標高3067mの御嶽山山頂付近で噴火に巻き込まれた被災者を救出するのに、このときは自衛隊のヘリコプターが出動しました。

 陸上自衛隊および航空自衛隊のUH-60J/JAヘリコプターやCH-47J/JA輸送ヘリコプターなどが用いられましたが、運用に際して御嶽山の標高の高さに難儀したそうで、とくに後者はその高度まで飛行するのが大変難しく、積載量を減らすなどの対策がとられたそうです。

 V-22「オスプレイ」も、ヘリコプターのようなホバリング時の限界高度は約3100mと低くなります。それでもCH-47JA輸送ヘリコプターの実用上昇限度約2700mよりは高高度飛行が可能であり、また「オスプレイ」は離着陸時以外ではホバリングする必要がないため、空中停止ではなく高地へ着陸する想定の人員および物資輸送であれば高性能を発揮するでしょう。

【写真】「オスプレイ」の機内 操縦席は飛行機と一緒?

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コメント

7件のコメント

  1. 回転するブレードの下には、ダウンウォッシュという台風並の風が吹き下ろしています。

    洋上や山間部では、重量の重いオスプレイを支えるためのダウンウォッシュは、要救助者を沈める・吹き飛ばすことになるでしょう。

    小笠原の急患輸送のような陸地間輸送であれば実効性は高いと思います。しかし、乗り物が好きなのであれば、'ホバリングもできる'と、'ホバリングに適している'の違いをもう少し調べられた方がいいかもしれません。

  2. V-22「オスプレイ」は、本来の目的は、離島奪還作戦の軍事用です。

    災害救助目的には、ヘリコプターよりも真下に吹き付ける風が強く、適さないと思います。

    せいぜい、離島の空港が無い島から、傷病者の輸送には使えるくらいでしょうか。

  3. お値段以上、オスプレイ

  4. 確かにオスプレイは使い方次第では有用ですが、皆さん書かれている通り強力なダウンウォッシュがありますので、記事内で言うと御嶽山の場合は火山灰の巻き上げと、それがエンジン吸気されてエンジン壊れることが想定されますし、海上救助はダウンウォッシュに加えて、高温のエンジン排気が下方に流れますので、ホバリング救助はやらない(やれない)と思われます。災害派遣の際に、着陸した広場の芝生が焼けた焦げた案件ありましたよね。なので小笠原の緊急搬送はオスプレイに変わるかもしれませんが、海上救助は今後もUS-2が必須という持論です。

  5. 小笠原の急患輸送はUS-2の出動件数の7割を占める。

    US-2はエンジン4基の大型機で、燃料消費量はもちろん、運用に要する人手も費用も大きい。

    オスプレイで代替し、US-2を減らせば良い。

  6. 与圧のないオスプレイと、先代US-1からの進化で与圧を求められて対応したUS-2。

    与圧の有る無しで飛行ルート選択も大きく広がったことを考えると、オスプレイに小笠原諸島からの傷病者輸送任務を求めるのは荷が重いのではないか。

  7. 与圧機でなければ急患搬送はできないということはありません。

    小笠原の急患搬送でも夜間は父島/母島から硫黄島までの270km余りを非与圧の海上自衛隊のヘリコプターSH-60で運んでいます。

    また沖縄では離島からの急患搬送を非与圧の陸上自衛隊のヘリコプターCH-47で行なっています。

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