次期戦闘機開発 海外パートナー企業に関し歯切れが悪いのはなぜ? LM社はまだ「候補」

日本の次期戦闘機開発に関し、海外のパートナー企業がほぼロッキード・マーチンに決まりました。「ほぼ」というのは、まだあくまで「候補」だからです。なぜ日本政府・防衛省はそこまで歯切れが悪いのか、もちろん理由がありました。

どのように候補が選定されたのか 考えられるLM社である理由

 防衛省は次期戦闘機の開発を支援する外国企業に対して、「戦闘機が任務を遂行するために使用する電子機器やコンピューターといった『ミッション・システム』の統合」「コンピューターによるシミュレーションを駆使した設計」「運動性能とステルス性能の両立」の、3つの分野における設計の支援で、どのような協力ができるかの提案を募集し、ロッキード・マーチンのほかボーイングとイギリスのBAEシステムズも提案を行なっていました。

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3Dプリンターで製造された「テンペスト」の風洞実験模型。コンピューター・シミュレーション含む新技術の導入は、現代の戦闘機開発のトレンド(画像:BAEシステムズ)。

 ミッション・システムの統合に関しては3社とも十分な経験があり、またコンピューターによるシミュレーションを駆使した設計に関しては、ボーイングはコンピューター・シミュレーションを駆使してアメリカ空軍の次期高等練習機「eT-7A」を開発し、BAEシステムズも「テンペスト」の開発でコンピューター・シミュレーションだけでなく、バーチャル・リアリティー(仮想現実)技術も駆使した設計を行なう方針を打ち出しており、この点においてはロッキード・マーチンを上回る技術を持っているという見方もできます。

 ただ、運動性能とステルス性能の両立に関しては、F-22とF-35を開発したロッキード・マーチンの持つ知見は両社を上回っており、防衛省は3つの分野の設計支援の内容と、同盟国であるアメリカとの相互運用性確保の観点から、アメリカ企業であるロッキード・マーチンを、支援企業の候補に選定したというわけです。

【写真】初めての短距離離陸テストに臨む開発中のF-35B

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