覚えてる?「シュプール号」 スキー場へ直結した国鉄~JRの臨時列車 なぜ消滅したのか

ブーム沈静化、車両老朽化など逆風だらけに

 しかし、バブル経済崩壊とともにスキーブームは沈静化します。1998(平成10)年の長野オリンピックに合わせて高速道路が延伸し、除雪技術の進歩も手伝って道路アクセスが向上したことで、より格安なスキーバスツアーが台頭します。

 一方、鉄道に目を戻すと1990(平成2)年に上越新幹線で直行できるガーラ湯沢スキー場(新潟県湯沢町)が開業。さらに1997(平成9)年には北陸新幹線(長野新幹線)が開通したこともあり、JR東日本は「新幹線でスキー」というプロモーションを始めました。

 このような時代背景と車両の老朽化もあって、シュプール号は次々と姿を消していきました。最後まで運行した会社はJR西日本でした。急行「シュプール」は583系寝台電車、特急「シュプール雷鳥信越」は485系電車が起用されました。どちらも2005(平成17)年まで運行されました。

 もし第4次スキーブームが到来したら、鉄道にはどんな影響があるでしょうか。楽しい列車が増えるきっかけになればいいな、と思います。

【了】

【貴重ツーショット】「シュプール上越」と蒸気機関車

Writer: 杉山淳一(鉄道ライター)

乗り鉄。書き鉄。ゲーム鉄。某出版社でゲーム雑誌の広告営業職を経て独立。PCカタログ制作、PC関連雑誌デスクを経験したのち、ネットメディアなどで鉄道関係のニュース、コラムを執筆。国内の鉄道路線踏破率は93パーセント。著書に『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎刊)など。

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コメント

3件のコメント

  1. シュプール号扱いで大阪~糸魚川を定期列車に乗りました。往路は寝台特急(名称は忘れた)、復路は雷鳥。定期列車なので時間調整もなく真夜中に糸魚川に到着して白馬・松本方面に向かう大糸線の始発まで待ち合わせ。シュプール白馬号が運休日でそんな扱いになったような記憶が・・・。

  2. 夜行列車のような使い方をしたことがあります。機材はレンタルかもしれないとしても軽装備の私たちは周囲から浮いていました。 
    週末ともなるとシュプール号など無い地区でも電車の駅ではた迷惑なキャスターつきバッグを転がして大勢が向かっていたのはスキーバスの乗り場でした。それすらいつしか消えたのはスキー離れということなのでしょう。

  3. ありがとうございます。すっかりと存在自体忘れていました。緑色のJRでは今年もSKISKIキャンペーンを開催しておりますが、例年と違い俳優の起用がない、どシンプルなキャンペーン(緑色のJRにしては異例の大幅な縮小規模となっている)になっておりますし、ご存知の通りちょうどシーズン時期に緊急事態宣言が発令かつ、GOTOキャンペーンの中止(最短で再開であっても3月半ば以後で再開後はもうシーズン終了になっている可能性が極めて高い)で、スキーどころじゃない状態になっております。来シーズンは多少は例年どおりに戻るとは思いますが、まだまだ暫くはコロナ禍による影響は続きますね。