2021年春の道路開通ラッシュ 新東名 名二環 地方も続々 延びるネットワーク
年度明けに開通する「大物」
今シーズンは4月以降も開通ラッシュが続きます。
新東名高速 新御殿場IC~御殿場JCT(静岡県御殿場市)
・開通日:2021年4月10日(日)
・延長:7.1km
新東名が御殿場JCTから神奈川県側へ1区間、延伸します。同時に、新御殿場ICとアクセス道路でつながる国道138号「御殿場バイパス」、および「須走道路」水土野IC~須走口南IC間も開通し、山梨県富士吉田方面へ通じる東富士五湖道路、さらに中央道(富士吉田支線)まで自動車専用道で結ばれます。経路選択の幅が大きく広がりそうです。
なお御殿場JCTは、東名の東京方面から新御殿場ICへ、あるいは新東名の静岡方面から東名の静岡方面へ、といった「Uターン」の形をとる経路は利用できません。東京方面から東富士五湖道路方面へ向かう場合は、東名の御殿場ICなどでいったん降りることになりますが、静岡方面からは新御殿場ICへ直通できます。
新東名で残る神奈川県~静岡県間の工事区間は、伊勢原大山IC~秦野(仮)IC間が2021年度、秦野(仮)IC~新御殿場IC間が2023年度に開通予定です。
名二環(名古屋第二環状自動車道)名古屋西JCT~飛島JCT(名古屋市中川区~愛知県飛島村)
・開通日:2021年5月1日(土)
・延長:12.2km
「名古屋の外環道」にあたる名二環の左下部分が開通。これにより、伊勢湾道とあわせて名古屋の外側を環状に結ぶ道路「名古屋環状2号線(66.2km)」が、専用部(名二環+伊勢湾道)、一般部とも全線開通します。都市計画の決定から実に53年を経ての全通です。
この開通にあわせ、5月1日(土)の午前0時より「中京圏の新たな高速道路料金」がスタート。名二環と名古屋高速に対距離料金制が導入されるほか、東海環状道の内側が大都市近郊区間の料金水準に統一されます。
環状道路を利用した迂回がしやすいよう、経路によらず起終点間の最短距離を基本とする料金を適用するという趣旨ですが、都心部経由の料金の方が高い場合には、都心部経由の料金は引きさがりません。
東北中央自動車道 霊山IC~伊達桑折IC(福島県伊達市)
・開通時期:2021年ゴールデンウイーク前後
・延長:10.2km
この区間は2020年度中の開通が予定されていましたが、2月に発生した福島県沖地震で橋のジョイントの補修が必要になったことから、開通がゴールデンウイーク前後に延期されました。
東北中央道は福島県内で常磐道から東北道を結ぶとともに、山形県中央部を南北に貫き山形道、秋田道をつなぐ道路です。東日本大震災の復興支援道路に位置付けられている常磐道から東北道までの区間は、この霊山IC~伊達桑折IC間の開通をもって、全てつながります。
【了】
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