日豪共同訓練「武士道ガーディアン」開幕! 豪F-35が小松基地へ到着 空自は豪州へ いよいよ近づく両国

日豪が同じ機体で訓練するのがポイント

 着陸後に小松基地エプロンで行われた出迎えセレモニーで、パーカー中佐も「昨日まで私はオーストラリア北部におり、そして(第301飛行隊長の)岡本2佐や、第301飛行隊の隊員たちとともにいました」と、自身の移動を振り返りました。

「これまでも、ガマガエルが部隊章の航空自衛隊第301飛行隊と、カササギがシンボルであるオーストラリア空軍第75飛行隊が一緒に歴史を紡いできており、今日、ここ小松において、またいくつかの歴史が形作られることになるでしょう。皆様の歓迎の声が暖かく、感動しました」(パーカー中佐)

 こう話し、今回の両国のF-35の行き来を、お互いの部隊のエンブレムに掛けて象徴的なものだと説明していました。

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F-35戦闘機の前で記念撮影を行う日豪の関係者。左からピーター・ロバーツ駐日オーストラリア大使館首席公使、小松基地所在の第6航空団飛行群司令の三宅淳1等空佐、メラニー・バズウェル豪空軍訓練指揮官、小野田紀美防衛大臣政務官(布留川 司撮影)。

「武士道ガーディアン23」には、航空自衛隊側からF-35Aが6機、F-15「イーグル」戦闘機が10機、F-2戦闘機が4機、KC-767空中給油・輸送機1機が参加します。さらにアグレッサー(仮想敵)部隊として知られる航空戦術教導団のF-15も参加するそうです。

 参加機数は非常に多いですが、もっとも注目すべきは日本とオーストラリアのF-35が一緒に訓練を行うことでしょう。出迎えセレモニー後の記者会見でも、小野田防衛大臣政務官は次のように話しました。

「今回の『武士道ガーディアン』において、豪州空軍のF-35A戦闘機と、当方航空自衛隊のF-35A戦闘機などが各種戦術訓練を実施します。武士道ガーディアンの実施は2019年以来2回目ですが、今回、日豪両国が初めてF-35Aを運用いたします。日豪間で最新鋭戦闘機も用いた共同訓練を行うことで、より強化された相互運用性の構築に資することになります」

 こういったことからも、今回の共同訓練では、日本とオーストラリアのF-35が同時参加する点が重要部分だということは間違いないようです。

【了】

※一部修正しました(8月31日8時50分)。

【小松の特別塗装機も】話題になった『AKIRA』風の共同訓練ポスターほか(写真)

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