なぜ?東武の異色特急「アーバンパークライナー」全て廃止のワケ 乗車率は関係なかった

廃止の理由は「乗車率」じゃない?

 今回、全て廃止という形になった理由について、プレスリリースには「大規模工事の進捗に伴う一部ダイヤの見直し」と記載されています。この「大規模工事の進捗」とは、どのような工事を指すのでしょうか。
 
 東武鉄道は「春日部駅の高架化工事の進捗により、本線(スカイツリーライン) と野田線を行き来できる渡り線が無くなることが要因です」(広報部)と話します。春日部駅の高架化工事では、順番に線路を高架化していくため、工事完了まで本線と野田線を結ぶ渡り線が使用できない状態が続く見込みです。
 
 特急「アーバンパークライナー」の乗車率については、「公表していませんが、それなりの利用がある列車です」とのこと。今回、廃止となるのはあくまで高架化工事の進捗が要因で、乗車率は関係していないといいます。
 
 春日部駅の高架化工事の完了後に特急「アーバンパークライナー」が復活する可能性については「高架化工事の期間が長期間におよび、その間に状況が変わる可能性が高く、今後の需要次第で検討することになります」と話します。
 
 2024年3月のダイヤ改正では、特急「アーバンパークライナー」の代替列車として、春日部行きの「スカイツリーライナー」1本を平日のみ運転するほか、普通列車(大宮発野田市行き)を平日2本、休日1本設定するとしています。

 東武野田線では2024年度以降、5両編成の新型車両の導入が計画されていますが、特急列車に関しては、ひとまず見納めとなります。

【了】

【画像】これが全部廃止に!「珍特急」アーバンパークライナーの時刻表

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