ロシア空軍が「粗製急造ミサイル」使用か 誤作動で“自国に落下”も? 英国防省が指摘
制裁が効いてきた?
ロシア軍の巡航ミサイルの破片が自国内に落下?
イギリス国防省は2024年4月9日、ロシアが制裁の影響下で巡航ミサイルを急造しており、実戦で誤作動が発生している可能性があると発表しました。
同国防省によると、ロシア南部サラトフ州の野原にミサイルの破片が落ち、その画像が3月31日にネット上で拡散されたそうです。当初はウクライナ軍の無人機の破片と見られていましたが、詳細に調べた結果、ロシア軍の使用したKh-101巡航ミサイルの破片である可能性が高いことが判明したとしています。
Kh-101は、ロシア軍では最高クラスの精密誘導兵器で、射程は約4000km。Tu-95やTu-160などの戦略爆撃機に搭載され、最近ではウクライナのインフラ攻撃などに用いられています。
イギリス国防省は、今回発見された破片について、3月31日の早朝にロシアからウクライナに向けて発射された際、誤作動を起こして落下した可能性が高いと指摘。これは、制裁下でミサイルが急造されている問題を示していると指摘しています。
ちなみに、ミサイルの破片が発見されたサラトフ州には、戦略爆撃機が配備されているエンゲリス空軍基地があります。
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