東海道新幹線ストップ→北陸新幹線で“かなり快適に脱出”できました 「非常時こそ金をかけろ」という教訓

災害時はあえて「上級設備」を狙え?

「eチケット早得1」でもよいのですが、早く帰京したい筆者は「かがやき」に乗れる選択肢にしました。大阪11時12分発の「サンダーバード19号」で敦賀12時33分着。敦賀12時42分発の北陸新幹線「つるぎ20号」で金沢13時39分着。金沢13時50分発の北陸新幹線「かがやき532号」で東京16時20分着。所要は計5時間8分です。

「つるぎ20号」は自由席、「かがやき532号」はグランクラスとしました。チケットレスで3万800円(サンダーバードを含めると3万5300円)と相当高くなりますが、これは「災害時は上級設備を確保する」という筆者の考えに基づくものです。

 かつて筆者は悪天候時に東海道新幹線に乗車したところ、途中で運行中止となり、車内に閉じ込められた経験があります。乗車した普通車自由席は立客もいる状態で、空気も悪くなっていました。子連れで閉じ込められるのは厳しいと考え、車掌を探し車内でグリーン券を購入したことで、動かない数時間、体力を温存できたわけです。

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大阪11時12分発の特急「サンダーバード19号」(安藤昌季撮影)。

 現行の「サンダーバード」と北陸新幹線には車内販売がなく、5時間の道中でもし車内に閉じ込められた場合、食料や飲料の確保ができません。「かがやき」のグランクラスは有人サービスがあり、軽食や飲料が提供されますから、乗り換え駅で何か買えなかったとしても、最低限の飲食ができると考えたのです。

 大阪11時12分発の特急「サンダーバード19号」は全車指定席です。乗車率は30%ほどでした。大阪で購入した駅弁を食べつつ、東京に向かうために「サンダーバード」に乗るのは不思議な気分です。

 車内で、北陸新幹線の運行状況を確認します。列車が遅れ始めたなら、「e5489」で後続列車に予約変更するためです。災害時は指定券の取り消し・変更に料金がかからないため、柔軟に動けるわけです。

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