「世界の終わりの日の飛行機」なぜ“大韓航空のお下がり”に!? 米国の超重要機の代替 “最新機はNO!”のワケ

アメリカで「空飛ぶペンタゴン」とも呼ばれるのが、E-4「ナイトウォッチ」国家緊急空中指揮所です。就役から半世紀が経過したため代替わりの予定ですが、最新型機がベースになると思いきや、“大韓航空のお下がり”になりそうです。

なぜ、お下がりを「空飛ぶペンタゴン」に?

 これは空軍が指定した仕様に基づくものです。機体は2025年9月にはSNCに引き渡されます。B747は「ジャンボジェット」の愛称で一世を風靡した大型旅客機ですが、E-4でベースとなったのと基本は同じタイプであり、就役から半世紀以上経過し退役も進んで、日本の空港では見かけることは少なくなりました。

 なぜ旧式とも言える中古ジャンボジェットを今更選択したのでしょう。理由のひとつはエンジンが4基あるということです。

 E-4を運用する、アメリカ空軍ネブラスカ州オファット空軍基地の第595指揮統制群司令官ブライアン・ゴールデン大佐は、2022年に次のように述べています。

「新品の航空機を購入する必要はありません。クルマとは違います。数年前のものでも、5年前のものでも古い航空機を買うことは可能であり、エンジニアはそれを分解して作り直すことができます」

「私たちのミッションセットを遂行するには非常に大型の4発機が必要です。多くの議論がありましたが、双発機では不十分です。空軍はリスクを負えません」

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就役直後の1976年に公開されたE-4の内部イメージ(画像:アメリカ国防総省)。

 長距離洋上飛行で安全性に優れるのは、エンジンが2基の双発機か4発機かという議論は長年続いており、「グライダーならエンジンが故障することはない」と、コメディアンでパイロットでもあるジョン・キングが冗談ネタにまでしました。燃費の問題、ETOPS(双発機が洋上飛行や遠隔地へのフライトでどの程度の距離まで飛行可能かを定めた基準)見直しやエンジンの能力と信頼性向上で、エンジンの数が増えると複雑さが増し、かえって信頼性が低下するという指摘もあり、現代では長距離旅客機も双発機が主流となっています。

 日本の政府専用機もE-4とは用途は違うものの、B747から双発のB777に交代しています。しかし時流に逆らうように、アメリカ空軍のゴールデン大佐は「空軍のニーズは民間機とは違う。冗長性からも4発機が必要なのであり、古さは重要ではない」と強調します。

【大韓航空の中古】これが「ナイトウォッチ」の後継機です(写真)

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