世界最大級のカメライベントが開幕! CP+2025で見る OM SYSTEM、パナソニック、富士フイルムの新製品たち
カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025(Camera & Photo Imaging Show 2025)」が2025年2月27日から3月2日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)で開催されています。今回は同イベントからOM SYSTEM、パナソニック、富士フイルムのブースについてお伝えします。
レトロと現代の融合OM SYSTEM「OM-3」の魅力とは
カメラ映像機器工業会(CIPA)が主催するカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025(Camera & Photo Imaging Show 2025)」が2025年2月27日から3月2日にかけてパシフィコ横浜(横浜市)で開催されています。今回はその中から、「OM SYSTEM」「パナソニック」「富士フイルム」のブースを紹介します。
OMデジタルソリューションズが展開する映像製品ブランド「OM SYSTEM」のブースでは、2025年3月1日に発売された最新のミラーレス一眼カメラ「OM-3」が展示されていました。
「OM-3」は、往年のフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」の設計思想を継承したもので、特徴的なペンタ部やカメラボディー両サイドのデルタカット、軍艦部(カメラ上部のスイッチ類が集まる箇所)のダイヤル形状などのデザインと優れた操作性を備えつつ、写真・動画の表現にこだわる撮影者の要望に応えるフラッグシップモデル譲りの高い性能を持っています。
特に、ディープラーニング技術を活用して開発したAI被写体認識AF機能を搭載しているのは特筆すべき点です。
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画像処理エンジン「TruePic X」が持つニューラルネットワーク回路により高速に演算してリアルタイムに被写体の移動を検出することで、画面内で移動する被写体を逃さず追尾し続けます。
特に鉄道に関しては大量の学習用のデータを使用しており、人の操作では追いきれない高速で通過する新幹線や、車も多く通る併用軌道を走る路面電車にもしっかりとピントが合います。
さらにピント位置をずらした複数枚の写真を合成して、被写界深度の深い写真に仕上げる深度合成機能によって、Nゲージ(鉄道模型)のように、小さく奥行きがあるため普通に撮ろうとするとどうしても後ろのピントがボケてしまう被写体も、編成全てにピントが合った写真にすることができます。
同社は35mm判換算で300-1200mm相当の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」を2024年3月に発売しており、「OM-3」のAF機能と組み合わせれば、野鳥や航空機といった被写体を遠い距離からより大きくピントを合わせて撮ることができます。
パナソニックでは進化した旗艦モデル「LUMIX S1R II」を体感!
パナソニックのブースでは、2025年2月26日に発表したLマウントフルサイズミラーレスカメラの新製品「LUMIX S1R II」の実機が置かれていました。自分の手に持って撮影することで、「S1R」から進化した表現力と技術力を体験することができます。
パナソニックといえば、レンズのズームリングを回すだけで、望遠端のズーム倍率をさらに伸ばせる「ハイブリッドズーム」は注目の機能です。これは「クロップズーム」という電子的なズームと、レンズの光学ズームを同時に動作させ、広角端の焦点距離は一切変わらず、望遠端のみ焦点距離を伸ばすことができる機能で、パナソニックが業界で初めて実装しました。
「S9」や「S5 II」では望遠端の倍率は約3.1倍でしたが、LUMIX史上最高の高画質を実現する約4430万画素イメージセンサーを搭載した「S1R II」では約4.2倍に向上。24-105mmレンズは24-445mm相当のレンズに、70-300mmレンズは70-1272mm相当の超望遠レンズに変化します。
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AF面ではコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせたハイブリッドAF技術を採用しています。測距センサーが被写体までの距離を高速・高精度に算出し、779点の測距点でダイナミックに動く被写体を捉えます。リアルタイム認識AFとの組み合わせで、逆光や低照度下などの被写体が判別しにくいシーンや、小さな被写体においても、優れたAF性能を発揮するとのことです。
リアルタイム認識AFは車、飛行機、鉄道はもちろん自転車が認識対象となっています。これは「ツール・ド・フランス」など自転車競技の人気が高い欧州の需要を取り込むためで、観客と競技者が密集した状況でも競技者だけを追跡できる機能を持たせているのです。
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