日本初公開! ジェット練習機の最新モデル乗ってみた「T-4じゃ将来のパイロット育成ムリ!」感じたワケ GCAP導入するなら必須な機能とは
2025年5月下旬に幕張メッセで開催されたDSEI Japan 2025において、イタリアの航空機メーカー、レオナルドが新型練習機のシミュレーターを展示していました。ハナシを聞くと日本初公開のモデルとか。乗ってみたらレイアウトからして段違いでした。
イタリア製練習機の最新モデルが日本初公開
2025年5月下旬、千葉県の幕張メッセで開催された防衛展示会「DSEI Japan 2025」において、イタリアの航空機メーカーであるレオナルド社は、航空自衛隊の次期ジェット練習機として日本に売り込みを行っているM-346のフライトシミュレーターを出展していました。

M-346は2004年に初飛行した機体で、開発国のイタリア空軍の他、ポーランド空軍シンガポール空軍、イスラエル空軍、ギリシャ空軍、カタール空軍、トルクメニスタン空軍でも採用されています。また、実は航空自衛隊も以前から関わりのある機体で、イタリアに派遣されて教育を受けているパイロットたちは「IFTS」(International Flight Training School)と呼ばれる訓練機関においてこのM-346を操縦しています。
こうしたことから、レオナルド社はM-346が航空自衛隊に対して名実ともにフィットすると考えているのでしょう。会場に展示されたフライトシミュレーターには、「Japan」の頭文字である「J」を末尾に付与し、「M-346J」という名称が付けられていました。
ただ、このシミュレーターは単に名称が新しくなっただけではありません。中身も、最新型のM-346ブロック20をベースにしていることで、コックピットのレイアウトも既存のM-346とは大きく異なっていました。
コックピットの正面パネルは、これまでは3つのMFD(多機能ディスプレイ)で構成されていましたが、これがタッチパネル式のLAD(大型エリアディスプレイ)に置き換えられています。LADは複数の情報を、レイアウトを変えて同時に表示させることが可能で、例えるならパソコンで複数のアプリを同時に起動して画面上に並べマルチタスクで作業できるのに似ています。
筆者はM-346Jのシミュレーターを操縦しましたが、その時にはLADの画面は四分割されており、それぞれに地図情報や航法システムなどの異なる情報が表示されていました。表示内容をそれぞれ切り換えるだけでなく、4分割を3分割や2分割にして表示情報を整理することも可能で、その操作は指でディスプレイを直接触れて操作でき、タブレットやスマートフォンとほぼ同じ感覚でした。
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