「まだ走れるのに!」大雪で高速道路がすぐ“通行止め”になる納得の理由 “夏タイヤ”混在と逃げ場のない構造が招く一発アウトの恐怖
冬になると増える高速道路の通行止め。実は日本の道路構造と、一部の「夏タイヤ」車両の混在が、高速道路全体をマヒさせる“一発アウト”の事態を招くのです。「予防的通行止め」の納得の理由を解説します!
逃げ場のない道路構造と“タイヤの混在”が招くリスク
加えて、スタッドレスタイヤを履いていたとしても、そのタイヤの質(性能)までいちいち判断されることはないため、劣化したスタッドレスタイヤであっても規制区間に入れてしまいます。
結果、性能の異なるタイヤを履いた車両が混在していると、わずかな坂道で一部のクルマが動けなくなり、それが高速道路全体のマヒにつながるリスクをはらんでいるのです。
さらに、日本の高速道路は山あいを走る区間やトンネル、高架橋が多く、両側を壁に挟まれた“逃げ場の少ない”構造の場所も少なくありません。こうした区間で立ち往生が発生すると、救助や除雪に向かう車両も近づきにくくなり、事態の収拾に時間がかかってしまいます。
だからこそ、通行止めは「走れないから」ではなく、「走れるうちに止める」という発想に寄っていきます。道路をいったん空けることで、除雪車をまとめて投入しやすくなり、雪を寄せる場所や緊急車両の通り道も確保しやすくなります。
それでも、予告や呼びかけを横目に、そのまま走り続けてしまう人は一定数います。そのなかには、「自分は大丈夫」と過信する人だけでなく、物流の都合で動かざるを得ないドライバーもいるのはわかります。
ただ、個々のドライバーの事情をいちいち汲み取っていては、大きな判断はできません。また、その結果、前述したような大規模な立ち往生を引き起こしてしまっては本末転倒です。
これらを鑑みると、予防的通行止めは、注意喚起が十分に伝わりきらないケースが出る現実を前提に、立ち往生の連鎖そのものを起こさないための“最後の盾”といえるのかもしれません。





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