絶体絶命のピンチを救う! 山道にある「謎の砂利坂」の正体とは? “壁”にぶつけて止めるのは絶対ダメな理由
箱根などの峠道で見かける、砂利が盛り上がった謎の脇道。あれはブレーキが効かなくなった車を救う「緊急退避所」です。タイヤを砂に沈ませて止める驚きの仕組みと、命を守るための緻密な設計とはどのようなものなのでしょうか。
正式名は「緊急退避所」 どういうとき使うの?
険しい山道をドライブしていると、道路の脇に砂利が不自然に盛り上がった短い坂道を見かけることがあります。
一見すると行き止まりのようにも見えますが、実はこれは「緊急退避所」と呼ばれる、万が一の時に人命を救うための非常に大切な場所です。
緊急退避所は主に、長い下り勾配が続く区間や、急カーブ(S字カーブなど)でブレーキ操作が多くなりやすい区間において、ブレーキが効かなくなった車両を緊急的に退避させる目的で設置されます。
山道でのブレーキ故障には、大きく分けて二つの原因があります。一つは、ブレーキを使いすぎて過熱し、止める力が弱まってしまう「フェード現象」。もう一つは、ブレーキの液体(フルード)が熱で沸騰して気泡が発生し、ブレーキを踏んでも油圧が伝わりにくくなる「ベーパーロック現象」です。
もし、こうしたトラブルが起きても、この退避所に突っ込めば車を強制的に止めることができます。路面には砂利(砕石)や砂が厚く敷き詰められており、そこに車が突入するとタイヤが深く沈み込みます。
これによって大きな走行抵抗(前へ進みにくくなる力)が生まれ、ブレーキに頼らずに減速・停止させることができるのです。





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