観光客も混乱⁉「川越・川越市・本川越」なぜ地名に“市・本”付ける? 全国には駅名を国に「取られた」例まで

「○○/○○市」駅は、初めて利用する人にとっては間違えやすい駅です。「なんでこの駅名?」と思いがちですが、こうした駅名が誕生した背景には様々な要因があります。

駅名を譲ると生まれる「市駅」という存在

「小江戸」の通称で知られる埼玉県の川越市は、新宿駅や東京駅などから1時間程度で行けるため、外国人を含めて近年訪れる人が急増している人気の観光地です。

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川越市駅行きの列車(画像:写真AC)

 ただ、実際に電車で訪れようとした際、使う路線によってJR東日本と東武鉄道の「川越駅」、その隣の東武単独の「川越市駅」、そして西武鉄道の「本川越駅」と、中心部に3つもの似たような名前を持つ駅が存在します。あまり詳しくない人からすると、思わず「ややこしい!」と叫びたくなるほどです。なぜ、このような形になったのでしょうか。

 実は、3駅の中で最も早く開業したのは西武鉄道の「本川越駅」です。かつては、この駅が「川越駅」を名乗っていました。

 しかし、国鉄(現在のJR)川越線が当時の「川越西町駅」に乗り入れる際、同駅が現在の川越駅へと改称されることになり、もともとの川越駅は駅名を譲る形で「本川越駅」へと改称しました。

 一方、東武の川越市駅は、もとは「川越町駅」という駅名でしたが、川越市の市制施行に伴い、1922年に「川越市駅」へ改称されています。こうして似たような名称の3駅が川越中心部に点在する形になったのです。

 とはいえ、全国を見渡すと、本川越駅のケースのように、後発の駅に「○○駅」の名を譲った結果として、「○○市駅」という駅名が新たに生まれた例がほかにもあります。

 その代表例が、愛媛県の伊予鉄道のターミナルである松山市駅でしょう。同駅は当初、「松山駅」を名乗っていました。

 もともと愛媛県では私鉄の路線網が早くから整備されており、国鉄線の開業は遅れていました。松山駅の開業から約40年後に国鉄の駅が開業する際、国が伊予鉄に対して駅名を譲るよう要請しました。伊予鉄は反発したものの、最終的には譲歩し、駅名を「松山市駅」に改称したのです。

 また、国鉄の駅よりも街の中心部にあることを示す意味合いで、「町駅」や「市駅」という名称が付けられたケースもあります。愛知県の刈谷市駅(名鉄)などがその例です。

 このパターンは、本川越駅のように「本」を付けるケースと同様の意味合いを持つともいえます。例えば、本八戸駅(青森県)や本千葉駅(千葉県)などが代表例として挙げられます。

【地図】川越駅・川越市駅・本川越駅はどれくらい離れてる?(画像)

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コメント

2件のコメント

  1. なんなら西川越も、あるけど(笑)

  2. 西川越も忘れないで(笑)

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