道路の雪ぜんぶ溶かす必要ないですよね? 首都高の超コスパ「道路あたためシステム」世界が評価! 舗装に“紙”入れるだけ!?

首都高速道路が開発した「カーボン和紙」を使ったロードヒーティング技術が、世界道路協会(PIARC)賞の冬期サービス部門賞を受賞しました。

道路を「線」で温める技術が快挙!

 首都高は2026年3月11日(水)、同社が開発した「伝統的な日本の製紙技術で作った紙(和紙)によるロードヒーティング」に関する論文が、世界道路協会(PIARC)の「PIARC賞(冬期サービス部門)」を受賞したと発表しました。

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雪が積もった首都高のイメージ(画像:首都高高速道路)

 PIARCは1909年に設立された、道路に関する国際規模の協会としては最古の組織です。120か国以上の政府会員が加盟し、道路インフラや道路輸送についての知見を共有する世界会議を4年ごとに開催しており、ここでは道路の発展に貢献する論文に対し「PIARC賞」を授与しています。

 首都高によると、同社がPIARC賞を獲得したのは今回が初。評価されたのは、同社と和紙のメーカーである株式会社太陽(さいたま市)が開発した、新しいロードヒーティングシステムです。

 冬期に路面を温めて雪を溶かすロードヒーティングは、一般的には電熱線や温水管を地中に埋め込む手法が採られます。しかし、こうした設備は舗装の奥深くに設置するため、高コストで大がかりな工事が必要でした。

 これに対して首都高が開発したのは、舗装の表層に細い溝を掘り、そこに短冊状の特殊な和紙のシートを埋め込んで、充填剤で固めるだけの工法です。和紙にはカーボン繊維が織り込まれており、電気を流すと発熱する仕組み。長い繊維を均一に織り込むために、和紙の紙漉(す)き技術を応用したのだといいます。

 舗装に数ミリ幅の溝を掘るだけで設置できるため施工は小規模・低コストで可能なほか、すでに使用されている道路にも後から施工できるといいます。従来はロードヒーティングの設置が難しかった橋梁区間にも設置が可能。さらにエネルギー消費も従来の3分の1と小さく、撤去作業も舗装材とともに切削機で削り取れば完了します。

 いわば、従来の設備が道路を“面”で温める方式な一方、このシステムは「わだち」部分だけを“線”で温めるもの。クルマが通ると雪の溶ける範囲が広がり、スタック(立ち往生)を防止するといいます。

 首都高は、2018(平成30)年1月の大雪をきっかけに、このロードヒーティングシステムを開発。急勾配があるため大雪時にスタックが発生、あるいは発生しやすい場所(C2中央環状線 王子南入口、飛鳥山トンネル、4号新宿線 新宿入口など)に設置しています。また、新潟県や北海道などの豪雪地帯でも採用が進んでいるとのことです。

 ちなみに、この発熱する和紙は自動車のステアリングヒーターなどにも使用されているといいます。

【ちゃんと溶けてる!!】これが首都高の「あったか~い道路」です(写真で見る)

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コメント

1件のコメント

  1. 添付されている図が非常に分かりにくい。ピンク色のシートが熱源であるのは分かるとして、その両側から細い2つの曲線が描かれ、「熱が発生」とコメントされている。これではあたかも熱がその2つの経路しか通らないような印象を与える。「配管の中を流れる液体(熱流)」のようなイメージ。2本の「配管」以外の部分は灰色で描かれ、それらは冷えたまま、と通常は考える。 実際には熱は放射状に拡散されているはずでは?改善案としては:

    改善案1: シートを中心として、赤→オレンジ→黄色へと変化するグラデーションを半円状に描く。

    改善案2: ピンクのシートから外側に向かって、短い矢印を(2本ではなく)複数配置する。

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