山手線じゃないのになぜ「山」? 駅の看板に潜む謎マーク 実は超重要な「きっぷの特例」

東京都心のJR駅では、駅名標の右上に「山」や「区」など、謎の記号のような感じ一文字が記されています。これには、どのような意味があるのでしょうか。

「横浜市内」の中心駅が2つに!?

 JRのきっぷには、「特定都区市内」と呼ばれる制度があります。これは特定の大都市圏内の駅を一つの駅として扱うもので、片道の営業キロが201km以上となる場合、そのエリア内のどの駅からでも発着でき、都市の中心駅を基準に運賃計算が行われます。

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(画像:写真AC)

 例えば、小岩駅(中央・総武線各駅停車)から在来線で山陽本線の新倉敷駅へ向かう場合、小岩駅は「東京都区内」のエリアに含まれます。また、中心駅である東京駅から新倉敷駅までは201km以上あるため、運賃は東京~新倉敷間の営業キロ758.1kmで計算されます。

 この場合、発券されたきっぷには「東京都区内」と表記されます。そのため、小岩駅でなくても、駅名標に「区」とある東京都区内の駅であればどこからでも利用できます。ただし、「山手線内」の場合と同様に、東京都区内の駅では途中下車はできません。

 また、JR福知山線の道場駅は兵庫県神戸市に所在していますが、運賃計算上の「神戸市内」には含まれていません。

 一方で、川崎駅と、JR南武線・JR鶴見線の一部駅については、川崎市内にあるにもかかわらず「横浜市内」として扱われます。これは、南武線の矢向駅が横浜市に位置していることや、横浜駅から矢向駅へ向かう際、途中で川崎駅を経由する必要があるためといわれています。

 なお、横浜市内の中心駅は横浜駅ですが、2026年3月14日のダイヤ改正で、東海道新幹線の東京駅~熱海駅間において新幹線と在来線の別線化が行われました。これに伴い、新横浜駅を発着する東海道新幹線を利用する場合に限り、中心駅は従来の横浜駅ではなく、新横浜駅として運賃計算が行われます。

 東海道新幹線以外の経路を利用する場合は、これまでどおり横浜駅を中心駅として運賃計算が行われます。

 また、「東京都区内」や「東京山手線内」の発着となるきっぷでも、品川以遠(新横浜方面)を東海道新幹線で利用する場合は、品川駅~東京駅間を新幹線経由として運賃計算します。それ以外の場合は、従来どおり在来線経由として計算されます。

【「神」「浜」って書いてある】これが「特定都区市内」です(画像)

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