290mm巨大砲をブッ放せ!最前線で味方を救った「裏方の戦闘車」世界初は “奇想天外兵器だい好き”の国

敵弾が降り注ぐ最前線で障害物除去などを命がけで行う戦闘工兵。彼らの犠牲を減らすめ、イギリスが生み出した世界初の戦闘工兵車が「チャーチルAVRE」です。290mmの巨大砲と変身ロボみたいな特殊装備を持つ“異形の戦車”に迫ります。

なぜ「290mm巨大砲」を載せたのか?

 ベースとなる戦車は、アメリカ製のM4「シャーマン」中戦車、このM4系の中戦車をカナダで生産した「ラム」巡航戦車、そして自国製の「チャーチル」歩兵戦車を候補に挙げていました。

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フランスのノルマンディー海岸に展示されている「チャーチルMk.IV AVRE」(画像:パブリックドメイン)。

 これら3車のなかで、速度はいちばん遅いものの、装甲が最も厚く傾斜面の登坂能力に優れ、工兵資材を積むための車内スペースも3車種中最大。加えて、車体側面の両側に、便利な出入り用の大型ドアが設けられている「チャーチル」が最適と判断されます。

 こうして、世界初の戦闘工兵車である「チャーチルAVRE」が誕生したのです。ちなみに、略称のAVREは、当初は「Assault Vehicle Royal Engineers(王立工兵隊突撃車)」の略とされていましたが、のちに「Armoured Vehicle Royal Engineers(王立工兵隊装甲車)」の略に改められました。

 改造のベースは、溶接砲塔を備えた「チャーチル」Mk.IIIと鋳造砲塔を備えた同Mk.IVで、ふたつの大きな特徴を備えていました。

 ひとつが大口径の破壊砲です。チャーチルAVREは、砲塔に障害物の破壊を目的とした290mmという大口径の前装式迫撃砲「ペタード」を備えていました。この砲は、迫撃砲なので昔の大砲のように砲口から砲弾を装填します。

 なぜ原型が装備する6ポンド砲(57mm砲)ではなく、このような特殊な大口径砲に換装されたのかというと、敵陣に造られた頑丈な掩蔽壕やトーチカに、大量の炸薬が充填されている巨弾を撃ち込み、破壊するためです。敵と撃ち合うのではなく、前述したような強固な構造物を破壊するのが目的だったため、有効射距離は約100mと短かったものの、その性能は必要十分なものでした。

 以前は、このような破壊任務は「生身の戦闘工兵」が命がけで爆薬を抱えて肉薄攻撃を仕掛けていたので、大きな進歩でした。

【なんのために⁉】これが“カーペット”敷きながら進む「チャーチルAVRE」です(写真で見る)

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  1. 巨額のお金を費やすより近隣諸国へ友好的に医療、物資の支援及び交流を行う

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