爆撃機に「空対空ミサイル」てんこ盛り!? 未来のステルス機の新たな使い方 米軍の次世代戦コンセプトとは?
地上攻撃が主任務の爆撃機に大量の空対空ミサイルを積む。米空軍の次世代ステルス爆撃機B-21で、そんな常識破りの構想が浮上しています。これまでの空中戦の概念を根本から変えるかもしれない「空飛ぶ弾薬庫」計画とは。
爆撃機が「空対空ミサイル」を大量搭載!? 激変する空中戦の常識
ステルス爆撃機という存在は、本来、敵の防空網を突破して地上目標を破壊するために構想されたものです。しかし、現代の空戦はネットワーク化されたセンサーと長射程ミサイルの発達によって大きく変貌しつつあり、航空機の役割そのものが再定義されつつあるようです。
アメリカ空軍が開発を進める、次世代ステルス爆撃機B-21「レイダー」に関して明らかになりつつある「空対空ミサイル搭載構想」は、その象徴的な例といえるかもしれません。
アメリカ空軍によると、B-21の内部兵器倉に空対空ミサイルを数十発規模で搭載できないか検討されているといいます。爆撃機はあくまでも地上目標や水上目標に対し攻撃を加えるのがメインのため、空対空目標に撃ち込むためのミサイルを大量に積むというのは、従来の爆撃機の概念からすれば異例といえるでしょう。
ただ、将来戦の様相を考慮すると、この発想は必ずしも突飛なものではない模様です。構想の核心は、ステルス戦闘機と爆撃機を一体化した分散型空戦システムにあります。
すなわち、前線に展開したF-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」などの味方戦闘機、または空中早期警戒機が敵機を探知・追尾し、そのデータを後方に位置するB-21と共有します。これにより、B-21は自らレーダーを照射することなく、その情報を基に大量の空対空ミサイルを発射する、いわば「ミサイル母機」として機能するものです。
この構想が浮上した背景には、将来の大国間戦争、とりわけ中国との高強度紛争を想定した場合に生じる「手数不足」の問題があります。





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