JR四国に約30年ぶり完全新型ディーゼル特急車2600系登場 全席コンセント、充実トイレ、車体傾斜

充実のトイレ、全席コンセント デビューはいつ?

 内装デザインは、車両ごとに座席の色を「臙脂(えんじ)」と「紺」に分けることで、それぞれ味わいの違いを楽しめる車内空間を演出したといいます。なお、このたび登場した車両(2両編成2本)はすべて普通車です。

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2600系ディーゼルカーのうち、「紺」で彩られた車両の車内。各座席の肘掛けにコンセントがある(2017年2月、恵 知仁撮影)。

 座席は、背もたれと連動して座面が前方に動くリクライニング機構、可動式枕の採用などにより、座り心地の向上を図ったとのこと。各座席にはコンセント、ドリンクホルダー、コートフックなどが設置されているほか、パソコンの使用などを考慮しテーブルは大型にしたといい、JR四国の担当者は「快適な旅行を提供できる」と話します。

 多機能トイレも特徴で、車椅子への対応はもちろん、オストメイト対応設備、温水洗浄便座、小さな子どもを連れていても安心して利用できるベビーベッド、ベビーキープ、また上にのって着替えられるフィッティングボードなどが設置されています。また、多機能トイレではなく一般的な洋式トイレが用意される車両には、その洋式トイレと男性用トイレが備えられました。

 新型車両の2600系は今後、予讃線、土讃線、高徳線で試運転を実施し、営業運転は2017年秋からの予定。どこから営業運転を開始するかは、まだ決まっていないそうです。

【了】

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コメント

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9件のコメント

  1. 2000系の後継車両がようやっとという感じ。大幅なスピードダウンは避けられそうでほっとしたが、深刻な人口減の地域の運用にどう採算をとるのか注目したい。
    ただ、この状況下では毎年2〜3%の利用者減位だったら御の字だろう。
    海外利用者等を見込んだとしても。

  2. 例によって既視感ありありの新車ですな。
    台所事情が露骨に分かるだけに涙さえ禁じ得ない。

  3. 経営難のJR四国を応援する一番簡単な方法は「切符を四国で購入する事」だと思います。
    何故なら、JR他社から発券手数料が支払われるからです。
    ですから、松山等で東京~大阪間の出張に使う切符を購入するだけでも応援になります。
    また、復路だけ四国内購入でも応援になります。

    • そのような考えもあり、
      今年の3月四国の少し地方にある駅まで行って青春18切符を買いました。

  4. アルミと書いてますがステンレスの間違いでは

  5. かなりの重装備になっている気がします。
    床下パンパン、屋根上も…
    ハイブリッド(多分?)に450PS×2は要りますかね??
    量産タイプでは大いにダイエットするんでしょうか。

  6. 前世代の振り子式も車体傾斜の方式の一つでしかない。別の機構と言うのは変。経営難の国鉄が「(会社が)傾く」という言葉を使いたくなくて、健全経営に戻る期待で「振り子」だけを広めたのではないのかな。結局戻らず分割民営化されたけど、JR四国はどうなるかな?

  7. 新車投入で利用者が増えたらいいなぁ・・・高速バスは安いけど、何かと窮屈で座席を倒すのも気を使うし、特に高齢者は疲れて敬遠されがちだし。今の時代のニーズに合った車両だと思います!

  8. 質素ですが、好感がもてる車両デザイン、カラーリング、充実装備、乗り心地の向上は魅力的ですね。
    「この車両に乗りたい!」と思わせる強い魅力はまだまだ感じられませんが。。。
    阿波徳島が好きなので、ぜひ利用したいです。