無数のレドームが異様! 巨大化した空自の新“カモノハシ”「スタンド・オフ電子戦機」まだ完成じゃない今後の計画
航空自衛隊が開発を進めている新型の「スタンド・オフ電子戦機」。機首や各部に無数のアンテナを備えた異様さから注目を集めていますが、現代の電子戦機としては異例とも言える大型のC-2輸送機がベースに選ばれたのはなぜでしょうか。
空自のスタンド・オフ電子戦機はなぜ大きいのか
理由の1つに挙げられるのが、少数の特殊任務機を運用していこうとしたときに、既に使われている機種を改造母機とした方が、整備・補給など後方支援の面で効率化できるという点です。これが国産機だと、改造の自由度が加わります。
もう1つは、相手方の脅威圏外から強力な妨害電波や欺瞞電波を放射するためには、開口部の大きなアンテナの方が望ましく、またアンテナの大型化に伴い強力な電源部や冷却能力が必要になることから、大きなプラットフォームの方が柔軟に対応できるというメリットがある点です。
ちなみに、スタンド・オフ電子戦機の開発プロジェクトは2段階に分けて進行中です。
まずはデータリンク妨害技術とマルチ電子戦プラットフォームを確立。その後、通信やレーダーの妨害能力を追加し、将来的には1機種で多様な妨害任務が可能な機体を目指しています。
そのため、電子戦装置などのサイズや電源、冷却能力、通信、ソフトウェアなどの規格化を図るマルチ電子戦プラットフォームとすることで、部隊配備後に新規装置を追加する際に大規模な改修が不要となります。
現在の計画では、スタンド・オフ電子戦機の開発は、第1段階が2026年度末、そしてフルスペック型を開発する第2段階は2032年度末に完了の見通しです。計画では4機を製造し、配備先は岐阜基地になる予定です。
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





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