もしかして新幹線最強!? N700系列なのに全然違う「実力派」7000番台の魅力とは パワーも座席も一味違った!
山陽・九州新幹線のN700系7000番台は、東海道・山陽新幹線のN700系とは異なる特徴を多く持つ、個性派の車両です。性能面でも「新幹線最強」と呼ぶにふさわしい実力を秘めています。
ここまで違う、N700系7000番台のグリーン車
グリーン車は、2+2列の普通車指定席との差別化を図るために、オリジナルのN700系グリーン車には見られない装備が「てんこ盛り」で、現時点では「N700系列で最高のグリーン席」といえます。配列は2+2列ですが、全部で6列、わずか24席のみの半室構造でプレミアム感があります。
座席部分は平織生地を使い、花唐草模様の入った濃藍色。消臭効果のある素材が使われています。絨毯は紫紺色をベースに、通路部分には金色の花唐草模様が入り、座席部分は濃淡で市松模様を表現するなど、細部まで凝ったデザインです。
木材の多用は指定席よりも顕著で、肘掛先端やインアームテーブル、手すりや荷棚の縁に「古代桜」調の木材が使われ、高級感を演出しています。
壁面には、鹿児島側はJR九州デザイン顧問の水戸岡鋭治氏、新大阪側はJR西日本デザイン顧問の木村一男氏がそれぞれ手掛けたパネルが張られています。
座席間隔は、同じ2+2列配置の普通車指定席より広い475mm(480mmという資料も)。他のN700系には存在しない「枕」と「レッグレスト」があります。全展開した時の快適性は非常に優れており、「グリーン車とグランクラスの中間」と感じられるほどの差があります。なお、オーディオ装備も当初備わっていましたが、2013(平成25)年で取りやめられています。
電源は、普通車は窓側と前後部の壁面、グリーン車は全席設置です。
航空機との競争では、やや苦戦を強いられている九州新幹線ですが、設備の快適性という意味では、2026年現在の新幹線の中でも上位にあると感じます。
恐らく7000番台も近い将来、置き換えが進むと思われますが、現状で完成度が高く、進化の余地は普通車全席コンセント設置くらいしかないのではないかと感じる形式です。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





コメント