「線路わきの大穴」で重機がうなる! “世界一のマンモス駅”で続く大改造 西口の激変ぶりを空から観察

新宿駅は「新宿グランドターミナル」構想のもと、駅周辺の大規模再開発事業が進行中です。2026年1月に空撮した最新の状況をお見せします。

流れが変わった西口駅前

 東京都心部を空撮するために飛行していると、駅構造だけでなく、周辺も大規模な再開発事業が進んでいるターミナル駅に出会います。世界一の乗降者数を誇るマンモス駅の新宿駅もその一つです。新宿駅の構内というよりも、駅を取り囲む高層ビルの建設が本格化してきました。

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西口を見る。手前は旧明治安田生命新宿ビル跡地に建設中の高さ130mのビル。新宿駅西南口地区開発の南街区は写真右端のバスタ新宿付近で、更地となった土地が見える(2026年1月、吉永陽一撮影)

 新宿駅の再開発事業は、約20年後の2046年の完成を目指し、「新宿グランドターミナル」構想と銘打った事業が展開しています。主な事業計画は東西の駅前広場再整備、東西を結ぶ地上の自由通路デッキ、西口地区と南口地区の高層ビル計画です。

 西口はいくつかの場所に分けてプロジェクトが進行しています。大きく動いているのは「新宿駅西口地区」開発です。小田急百貨店本館跡地に地上48階建て、高さ260mの高層ビルを建設するというもので、竣工は2030年を予定しています。

 地下は5階まで建設するため、本館跡地を掘り下げています。この建設現場では大掛かりな仮設構台を設置しているのですが、桁は西口駅前広場のロータリーを突き刺すように設置されています。ロータリーはメガネの形を連想させる左右対称の構造で、かつて西口駅前広場とともにモダニズム建築家の坂倉準三が手掛けました。

 西口駅前広場は自動車が直進できないよう動線を大幅に変更した一方、バス乗り場は変更なく歩道が確保されているため、人にとっては歩きやすくなったように思えます。

 小田急百貨店は西口地区として再開発が進みますが、隣接する京王百貨店は「新宿駅西南口地区」の北街区として地上19階建てのビルに建て替わる計画です。甲州街道(国道20号)を挟んだ南街区は、すでに予定地の建物の解体が完了しました。この場所には地上37階建て、高さ225m予定の高層ビルが建ちます。

 今回の空撮では、甲州街道に沿って工事囲いがされている空き地が確認できました。一方の京王百貨店は営業中であり、解体時期などは未定です。理由には建設資材の高騰と人手不足が挙げられており、まだ着工には至っていません。将来、西口から南口にかけて高層ビルが竣工すると、西新宿の高層ビル群とともに様々な年代のビルが一堂に会することとなります。

 駅というよりビルの解体と建設が主だった内容となりましたが、新宿駅は駅前の開発がメインとなるため、実際に電車から見ても実感は湧きにくいかもしれませんね。

【激変】「メガネ」がふさがれた新宿駅西口を見る(空中写真)

Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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