実は「鳥よけ」じゃない!? ジェットエンジンの“謎のぐるぐる模様”が防ぐ「恐ろしすぎる事故」とは

飛行機のジェットエンジンの中心に描かれた「渦巻き模様」。実はこれ、ただのデザインや噂される「鳥よけ」ではありません。稼働中のエンジンに人が吸い込まれる最悪の事故を防ぐための、極めて重要な「命の信号」だったのです。

「鳥よけ」は本当か? 業界内で語られる模様の意外な効果

 この渦巻き模様について、航空ファンの間でよく語られるのが「バードストライク(鳥の衝突)を防ぐための鳥よけ」という説です。「猛禽類の目に見える」「鳥が不快に感じる光の反射を生む」といった理由が語られてきました。

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ジェットエンジンのアップ。中心のスピナー部分に渦巻きが描かれている(画像:写真AC)

 実際に航空業界内でも、こうした鳥よけ効果への期待が語られることはありますが、バードストライクを有意に減らすという明確な科学的証拠は不十分だとされています。そのため、現在ではあくまで「地上スタッフにエンジンの回転を知らせるための安全対策」が主目的であるとする見方が一般的です。

 実はこの模様、エンジンメーカーや航空会社によってデザインが異なるのも面白いポイントです。コンマのような形から、単純な渦巻き、さらには模様がないものまでバリエーションがあり、それぞれの個性が現れる場所でもあります。

 次に空港で飛行機を眺める際は、ぜひエンジンの「おへそ」に注目してみてください。そこにある小さな渦巻きは、ハイテクの塊である航空機において、最もシンプルかつ確実に「安全」を担保するための、プロの知恵が詰まったマークなのです。

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