300億円かけたのに15年で廃止!? 幻の路線「ピーチライナー」なぜ失敗したのか?20年経っても“解体されない”切実な事情

愛知県小牧市には、かつて大きく期待された公共交通機関「桃花台交通」がありました。しかし、実際に営業したのはわずか15年ほど。短命に終わった原因について、現在の駅周辺を探索しながら考えてみました。

廃止から20年… 今も残る高架橋とニュータウンの現在

 廃止となった「ピーチライナー」ですが、その面影は今も桃花台ニュータウン周辺に点在しています。たとえば、中心駅であった「桃花台センター駅」の駅舎は現存しているほか、市内にはピーチライナーの高架橋が解体されずに残っています。

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今も残る「ピーチライナー」の構造物(鈴木伊玖馬撮影)

 高架橋は構造がしっかりしているだけに、廃止直後は他用途への転用が協議されましたが、費用の観点から断念されています。しかし、撤去するにも多額の費用がかかるため、解体作業もなかなか進んでいないのが現状です。なお、ピーチライナーの廃止が2006年ですので、すでに使われない期間のほうが長くなっています。こう書くと、転用を協議する気持ちもよくわかります。

 成功を収めたとは言いにくい桃花台ニュータウンですが、改めて街を歩いてみると、その自然豊かな都市設計はなかなか洒落ていると思います。取材中には家族連れとすれ違うことも多く、小さな子どもを育てる場所としては悪くないように思えました。

 中心にあるショッピングモール「ピアーレ」などがもうちょっと発展してくれれば、隣町から行く人も増えるのではないでしょうか。魅力ある街並みが末永く残るよう、小牧市の今後の取り組みに期待したいところです。

【カラフルなまま現存!】廃止から20年!「ピーチライナー」の遺構を巡ってみた(画像)

Writer:

愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。

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