海自の無人機「空飛ぶレーダーサイト」に変身か!? 「防衛の空白埋める」「働き方も変わる」新たな使い方とは?

海上自衛隊が導入を進める無人機MQ-9B「シーガーディアン」に、早期警戒レーダーを搭載する案が浮上しています。本来は哨戒機の補完が目的でしたが、全く新しい任務を担うことになるかもしれません。

警戒監視のみならず“対潜任務”にも投入可能に?

 海上自衛隊がMQ-9Bに求めているP-1の補完・代替機能とは、現状では主に平時における周辺海域の警戒監視を指していますが、もちろん将来的にはさらに発展・拡大する余地があります。

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ソノブイポッドを搭載したMQ-9B(画像:GA-ASI)。

 その一つが、本格的な対潜戦機能です。GA-ASIでは、MQ-9Bの左右主翼下に最大で4個を搭載可能なソノブイ投下ポッド(SDSポッド)を開発しており、すでにアメリカ海軍でも運用試験が開始されています。なかでも、2021年に行われた試験では、太平洋のアメリカ海軍試験海域においてMQ-9Bが投下したソノブイのデータを衛星通信経由で地上局が取得・遠隔処理し、模擬潜水艦標的の追跡データをリアルタイムで取得することに成功しました。

 このSDSポッドには、Aサイズのソノブイならば10本、よりコンパクトなGサイズであれば20本を搭載することが可能です。そして、このSDSポッドを搭載した状態でも、MQ-9Bは18時間以上の航続が可能とされています。

 MQ-9B対潜戦バージョンについては、P-1と比較して速度性能やソノブイ搭載量などが劣ることから、それについて否定的な見方もあるかもしれません。しかし、実際に注目すべきはそうした表面的な性能差ではなく、MQ-9Bがもたらす相乗効果だと筆者(稲葉義泰;軍事ライター)は思います。

 たとえば、現状では平時の警戒監視から有事の対潜哨戒まで、P-3CおよびP-1がそのすべてをこなさなければなりません。P-1の乗員数は11名ですが、今後の人口減少などを踏まえれば将来的にそれだけの人員数を確保することは難しくなるかもしれません。一方で、MQ-9Bであれば機体操縦やセンサー要員を含め、運用に必要な人員数は7名で、AIなどの活用によりさらに省人化することも可能です。

 そこで、たとえば日常的な警戒監視のほか、有事の際の対潜哨戒任務の一部をMQ-9Bで置き換えることで、将来にわたって安定的に日本周辺における警戒監視能力を維持しやすくなります。また、必要な時だけP-1を投入し、人的損耗や乗員の疲弊などを極小化することも可能となります。

【将来は良き相棒に?】海上自衛隊のP-1哨戒機を写真で見る(画像)

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コメント

2件のコメント

  1. 再雇用は、良い事です。

    MQ-9B STOL AEWは、是非ひゅうが型護衛艦でも運用して欲しい。

  2. 無人機は日本が独自に開発した方が良いと思うんだが、海外に販売もみすえて

    次世代はステルス機で研究開発して欲しい。

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