「4本」と「5本」で何が違う? クルマのホイールを留める“ネジの数”の不思議 なんと「1本」なんてのも!

クルマのホイールを止めるネジ。実は本数によって、支えられる重さやパワーが違います。なぜ「4本」と「5本」に分かれるのか。そこには安全とコストを天秤にかけた、緻密な計算が隠されていました。

「6本」や「1本」も存在! 徹底したコストと性能のバランス

 なぜ、すべてのクルマを5本や6本にしないのでしょうか。その理由は「軽量化」と「コスト」にあります。

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例外もあるホイールの穴の数とは?(画像:写真AC)

 ボルトを1本増やせば、ボルトそのものの重さに加え、それを受けるハブ(車軸の回転部)の構造も重くなり、部品代も上がります。1グラム単位の軽量化と1円単位のコストダウンを競うコンパクトカーにとって、不要なネジを増やすことは“悪”なのです。

 一方、さらに過酷な条件では、より多くのネジが必要になります。たとえば本格的なクロスカントリー車や大型ピックアップトラックでは「6本」が主流です。これはオフロード走行での激しい衝撃に耐えるためです。

 逆に、世界最高峰のレースであるF1マシンなどでは、ホイールを中央の大きなナット1個で固定する「センターロック方式」が採用されています。

 これはピット作業でのタイヤ交換時間を極限まで短縮することを目的とした特殊な構造で、そのぶん1か所に大きな力がかかるため、高い強度をもつ素材と精密な設計が求められます。

「4本」か「5本」かという違いは、そのクルマが「どれだけの重さを背負い、どのような道を走るのか」という設計思想そのものを映し出しているといえます。

 もし自分のクルマが5本なら、それは「それなりにタフな性能を求められた証」かもしれません。次に駐車場で隣のクルマを見たとき、足もとのネジの本数を数えてみると、そのクルマの性格が見えてくるのではないでしょうか。

【え、3本!?】実在した!「3穴ホイール」を履いたクルマです(写真で見る)

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