日本最長約30kmの「私道」! 行き交うクルマも規格外、なぜできた?(画像8枚)
走る車両は超大型 通行にはライセンス必要
――私道ということは、制限速度など一般道のような交通規制はないのでしょうか?
この道路は、いわば工場内の生産ラインのようなものです。万が一事故が起これば何千トンというセメントの生産が止まってしまいますので、事故の未然防止には神経を使っています。まず、走行するには社内で講習を受けてライセンスを取得しなければなりません。70km/hの制限速度をはじめとするルールは細部まで厳格に定められ、パトロール業務の担当者が常時、取り締まりを行っています。スピード違反には通行証没収といったペナルティーが設けられています。
――厳しいですね。それにしても走っているトラックなどは相当大型だと思うのですが、車体長や積載量などはやはり規格外ですか?
クリンカーを運ぶ、1編成で80tを積み込める2両編成の大型トレーラーである「ダブルストレーラー」のほか、いわゆる10tダンプ、バルク車、ダンプトレーラー(20t、27t)、タンクローリーなどが走っています。このうちダブルストレーラーは急停止などができないことから、専用道路では最優先とされています。
――80t積み!? もちろん公道は走れませんよね?
ダブルストレーラーは道路交通法、道路法によって定められている大きさを超えるので、一般の公道を走行することはできません。
今は走っていないと思いますが、その昔知人が興産道路で”トリプルトレーラー”を運転していました。
(ダブルストレーラーの後ろに、同型のがもう1つ牽引されている。仮にダブルスが80tなら単純計算でトリプルは120tという事でしょうか。写真、実家にあったかなぁ~?)
走っていないと思うというのは、私が知る限りでは件のトリプルトレーラーを運転できる人がいなくなったと聞いています。
知人から聞いた話しでは「バックが難しい。2両目までは人でコントロールするが、最後の3両目はCPUが操作する。それを予測してハンドルを切っていかないと、とんでもないところに突っ込んでしまう。」との事でした。
今は私的な理由により引退されているようですが、現役時にもっと話を聞いておけば良かったなぁと思っています。
貴重なお話ありがとうございます。
先月、宇部興産の設備機械の改造の仕事で2週間ほど行っていました。毎日専用トラックをみ見てたので懐かしいです。さすがトリプルは見かけませんでした。でも目の前で見るとでかいですよ。
知らなかったこんな道路が日本にあったなんて
30数年前、学校の工場見学会で興産道路を通った時に大きさを実感しました。公道の中国自動車道が興産道路を避けている事も凄いです。最近ではプーチン大統領の送迎車も利用したそうです。
当初は国鉄が運んでいた。地図でわかる通り両方に線路は通じている。
運賃の値下げ交渉に応じなかったので自社で道路を作ったと想像する。
私道なので固定資産税もかなりの金額だろう。宇部興産の決断は確かにすごいが、大口顧客を失った国鉄の失態も見える。
ココ利用して、フルマラソンなんかいかが? でしょ〜か。
ここを走るトラックなら公道車に先駆けて完全自動運転に踏み切れそうだな
鉄道での貨物輸送の方ガーと持論を押し付ける痛い人達がわんさかいるかと思ったら国鉄のボッタクリ価格の件が既に書かれておりそっ閉じしてるのが見えるw
美祢船は貨物輸送で
本線扱いだった
国鉄が赤字だからと貨物輸送も次々と値上げして
宇部興産もぶちギレて
「たったら自分で運んだほうが良くね?」で
検討した結果
美祢から宇部まで専用の道路を作れば
応用がきくと
おかげで美祢線はローカル線へ変貌(笑)
自動運転ならトリプル以上連結できそう。
そうすれば省エネも鉄道に近づけそうだしドライバー不足に対処できる。