ヒグマの森で「崩壊間近の“幻の鉄道橋”」とついに対面 “1日15本限定のカギ”で近づく「タウシュベツ川橋梁」の行き方
北海道・上士幌町にある「タウシュベツ川橋梁跡」は、冬から春にかけて姿を現す鉄道遺構として知られています。ダム湖の水位が上がりはじめる6月下旬、1日15本限定という貴重なカギを予約し、現地を訪ねました。
橋の全容を掴むには「川を徒歩で渡れ」
その直線部分が終わり、林道が左に曲がるところにある開けた空き地が、クルマでの最終到達地点となります。ここからは徒歩で、同じく旧士幌線の路盤上の遊歩道を歩いてタウシュベツ川橋梁跡に向かいます。
左右の森は昼間でも暗く、足元には倒木が散乱し、またところどころにぬかるみがあるので、注意が必要です。そして250mほど歩くと森が途切れ、視界が開けます。ただここではタウシュベツ川橋梁跡のアーチは目に入りません。なぜなら、遊歩道の先に続く石組みが、タウシュベツ川橋梁跡の路盤そのものだからです。
遊歩道の左手からは、音更川の支流であるタウシュベツ川がダム湖に向かって流れ込みます。そのタウシュベツ川に向かって斜面を降りていくと、タウシュベツ川橋梁跡の美しいアーチが視界に入ってきます。
川幅は約100mですが、訪問した6月下旬は水量も少なく、川筋は5~6本に細く分かれ、河床をせせらぎとなって流れます。上流方向には北海道の大自然が広がり、エゾシカの群れが気ままに草をついばんでいます。
橋の全容を対岸から目にとらえるには、この河床を渡る必要があります。頼りになるのは渡りやすい場所を示すピンクのテープでのマーキングですが、それでも水深が15cmほどのところもあり、長靴は必須です。また川底の石は不安定なので、一歩一歩、足場を確かめながら進む必要があります。
こうしてタウシュベツ川を渡り、対岸の土手を上がると、遠く大雪山系の山々を借景としたタウシュベツ川橋梁跡を、思う存分味わうことができます。
これからの短い夏にかけ、ダム湖の水位は上がり、タウシュベツ川もそのダムの水位上昇に合わせ水深を深くするはずです。対岸までそれほどの苦労なく渡れ、かつさまざまな角度から橋梁跡を眺めることができるこの時期が、やはり見学にはベストシーズンなのでしょう。





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