運転士が気絶、バスが緊急停止…しなかった!? 日野の新型「セレガ」実演で珍事 「見破られた可能性がある」

日野が大型観光バスの新型「セレガ」の報道陣向け試乗会を開催しました。イベントでは、運転士に非常事態が発生した際に作動する「EDSS」(ドライバー異常時対応システム)の実演も行われました。

“気絶のフリ”では作動せず?

 EDSSのデモンストレーションは、まず手動操作での実演から行われました。走行中に乗客役がボタンを操作すると、非常ブザーやホーンが鳴り、車内の赤色ランプが点灯。3秒ほどの緩やかな自動ブレーキのあと、新型セレガは急ブレーキ状態で速やかに停止しました。

Large 20260708 01

拡大画像

手動操作によるEDSS作動の実演の様子(乗りものニュース編集部撮影)

 最初の緩やかなブレーキは、誤操作やいたずらの際に運転士が対応できるようにするためとのこと。運転士自らが操作した際は、初めから急制動がかかりました。

 一方、自動検知によるシステムの作動については少々難儀する場面もありました。実演では運転士役のテストドライバーが気を失った演技をしつつ、車両を車線からだんだんと逸脱させていく操作が行われましたが、最初の数回はシステムが作動しなかったのです。

 日野の開発スタッフによると、原因は雨まじりの曇りという当日の天候や、走行開始から間もない状態でテストしたことなどが考えられるそうです。また、「システムがより高精度になったことも、逆に影響したかもしれない」といいます。スタッフは「さまざまなデータを収集しながら異常を判定しているので、気絶した“フリ”だと見破られた可能性がある」と説明しました。

 しかし天候もやや回復し始めた最後の実演では、ついに自動検知が成功しました。手動での操作時と同じく警報や非常ブレーキが作動するとともに、レーンキープ制御などとも連携。車線からの逸脱を運転士の介入なく修正し、車線内に戻って停止しました。

 試乗を終えた後、日野の開発スタッフは「安全技術は長年かけて少しずつ進化してきましたが、今回の実演ではなかなかうまくいかない場面もありました。しかし、それが現実の難しさでもあります」とコメント。「これからもメーカーとして、ユーザーの皆様にもシステムの正しい使い方を伝えていきたいです」と強調しました。

【自動ブレーキ作動!】新型「セレガ」緊急停止の実演を写真で見る

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  3. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 旅客機の右エンジンに「侵入者」が直撃! 離陸直後に“炎が吹き出す”戦慄映像が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号