爆撃機に「高性能」は必要ない!? 秘訣は「敵に近づかない」こと 各国が旧式機を使い続ける理由 日本周辺にも飛来
B-52やTu-95など半世紀以上前に開発された爆撃機が現在でも第一線で使用されています。旧式機が生き続ける背景には「爆撃」手段の大きな変化があるようです。
射程1000km超えの長射程巡航ミサイルを搭載
「長距離ミサイル母機」の代表的な兵装が空中発射型巡航ミサイルです。巡航ミサイルは1000km以上もの射程を持ち、地形に沿って低高度を飛行しながら目標へ向かうため迎撃が難しい特性があります。
大型爆撃機は、その搭載能力を生かし、こうした長射程ミサイルを多数搭載できます。敵の防空圏外から一斉発射し、多方向から目標へ殺到させることで、防空システムそのものを飽和させる戦術が重視されています。
例えば中国空軍のH-6K爆撃機は、原型こそ1950年代の旧ソ連製爆撃機Tu-16に由来する古株ですが、新型エンジンや最新搭載電子機器への更新によって長距離巡航ミサイルの運搬能力を獲得しました。発射地点を自由に選択できるため、東シナ海や太平洋上へ進出することで日本列島の大部分を射程に収めることが可能です。
さらにロシアや中国は、爆撃機へ長射程対艦ミサイルを搭載する能力にも力を注いでいます。その最大の標的はアメリカ海軍の空母打撃群です。世界最強の空母航空戦力に真正面から挑むことは困難であるため、爆撃機が遠距離から大型対艦ミサイルを発射し、空母航空団の戦闘機の活動範囲外から「飽和攻撃」を加えることが重要な戦術となっています。





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